2006年4月1日
1.開催日時
平成17年12月19日(月)18時~20時15分
2.開催場所
県庁行政庁舎2階第二入札室
3.出席者(敬称略)
《宮城県議会議員》
前文教警察委員会委員長/安部孝(司会兼立会人)
《宮城県教育庁関係者》(文中では「県教委」)
教育長/白石晃
教育次長
鈴木隆一、矢吹隆志
高校教育課長
黒川利司
同課長補佐
浜田毅
改革推進班長/中川昭三(進行役)
同主幹
狩野宏史
高橋真由美
《宮城県仙台第二高等学校関係者》
(文中では「二高」)
校長/柏葉浩明
教頭/渡辺尚人
副参事兼事務室長/平川弘二
《宮城県仙台第二高等学校PTA関係者》
(文中では「親の会」)
会長/鈴木密明
副会長/内田正之
委員/高濱まなみ、池原理枝子、高橋幸子
《宮城県仙台第二高等学校同窓会》
(文中では「同窓会」)
副会長/高橋正道
会員/柴田克彦、朝倉亮、山下健二、佐藤茂
〈安部孝〉
皆さん、お忙しいところ大変ご苦労様です。
11月7日に第6回の調整会議があり、この間、私共の県議会も開催された。
この共学問題については丁々発止の議会での論戦、あるいは議論もあったので、そんなことも踏まえて頂いて皆様と一緒に今日の第7回ということなので、よろしくお願いしたい。
この調整会議は以前と同じであり、引き続き全面公開、それからマスコミ、傍聴人の方に開放している。
特に傍聴の方は拍手、発言、これは是非控えて頂きたい。
いつもの通り、8時を目途に議論を進めて行きたいと思うのでご協力のほどよろしくお願いしたい。
それでは皆様のお手元の議事次第に従って進めたいと思う。
前回の調整会議の議事録が配布になっているが、この点について皆さんご意見がないか?では、はい、高橋さん。
〈高橋正道〉
修正というか、確かにテープが聞き取りにくい部分があって、高橋真由美さん(教育庁側の議事録作成担当者)もちょっと大変だったと思うが、こちらもよく聞いてみた。
議事録2頁の11行目に、「今後の二次執行」「一律共学化の二次執行」となっているけれども、これをよく聞いてみると、「二次執行」ではなくて、「未だ実施していない」という意味で、「未実施校」ということなので、もう1度確認してほしい。
それから18頁の白石教育長の後の私の発言のところだが、「白石教育長、前の教育長…」となっているけれども、「前の教育長」の部分は「若生教育次長」である。
以前、白石教育長さんと若生次長に同席頂いて、お二人とお話をしたときのことなので、修正しておいて頂きたい。
あと、細かい部分がちょっとあるようだが、まあ、大きいところではそんなところだ。
〈安部孝〉
では各自訂正しておいてほしい。
それでは前回の積み残しの事項になるかと思うが、最初は二高の関係者、どちらから?同窓会の高橋さん?
〈高橋正道〉
第6回調整会議の積み残しということでお渡ししているが、前々回から申し入れしているけれども、1)として、教育委員会委員長の出席要請について正式に提案したい。
県教委側のご回答を頂きたい。
〈白石晃〉
これについては前にもお話をさせて頂いているが、基本的なことを申し上げたい。
この男女共学化の話については、合議制の県教育委員会において施策として決定して推進しているということである。
それで、教育行政に関する具体的な事務というのは私、教育長に任されており、教育委員が直接この調整会議に出席してこの話合いを聴取して、意見を述べるなどの必要はないのではないかなというふうに考えている。
この前、私の方から議事録を全然流してないのか、というようなお話しがあったわけだが、そういった点もあって、これは非公式な場であるが、教育委員に対してはこの調整会議の経過や内容を報告しており、議事録そのものについては11月16日だが、第5回調整会議までの議事録をお渡しして詳細な説明を行っている。
それで教育委員長の出席についてのお話があるのだが、ということで教育委員の先生方にもお話申し上げたわけだが、教育委員の先生からは、我々の意思は教育長と同様であって教育長にお任せするという話を受けている。
〈高橋正道〉
前回のそういう経緯も含めてだが、教育長は教育委員会の事務局の一員として入っているわけだが、前回は教育長からの口頭での報告だという感じで受け取っているので、その後お渡ししたかどうかと思っていたが、今のお話しだと、議事録も渡されているというお話だ。
この前の段階では口頭で、正式な議題にはしていないので、言ってみれば座談的に話しているというふうな感じにしか受け取れなかったけれども、まあそういう意味では少なくとも教育行政について非常に大事な決定権を持っている教育委員会、その代表である委員長というのは、現在こうやって7回目まできている調整会議については、1回ぐらいは出席されて傍聴されて、ということがあってもいいのではないかというふうに思う。
我々は教育長を信頼しないわけではないけれども、やはりお聞きしたいことも実際には情報的なことについてもあるので、できれば出席して頂きたいということをお願いしているわけだ。
県教委にとって教育委員会というのはどういう関係なのかということは、前に何回か伺っているが、まあ言ってみれば、行政と議会との関係みたいな感じのことで、教育委員会の決定を執行して行く、というふうな感じでお話を伺っているものだから、まあ議会の方は議会の先生方は伺ってお会いしたいということでお願いすればほとんどの先生が特にお忙しくないときには会って頂いて、いろいろ話ができるという状況だけれども、この教育委員会については傍聴が許されているのだから、必ずしも全くの秘密会議ではないと、まあ人事案件については秘密会議だというふうなことは伺っているが、そういう意味では、今申し上げたようなことで、教育委員長がこの席に出席されて、少なくとも傍聴ぐらいはされる必要があるのではないかというふうに考えている。
〈安部孝〉
では、教育長、その辺の見解はどうか。
〈白石晃〉
これはいろんな考え方があると思う。
今、申し上げたように教育委員会というのは合議制であるということ、それからこれは法的な話だけれども、事務の統括ということで私に任せられているということがあるので、こういった調整会議の場ではやはり私が出て、それでお話し申し上げるというのが筋だろうというふうには考えている。
それでこの会議については、この前の反省ではあるが、議事録については逐一お話し申し上げて、この会議の結果についてはご報告申し上げるということにはしたいと考えている。
〈高橋正道〉
県教委は提案者としての立場で、教育委員会の委員長以下委員の方は、提案されたものを決定していくという立場にいらっしゃるわけで、そういうことからすると、提案者だけからしか聞いていないということで、まあ今まではそれでよかったのかも知れないが、この問題について県議会を含めてこれだけ大きな問題になってきたという経過があるのだから、今までそうやってきたからそれでいいというふうなことではないように思うけれどもどうか?
〈安部孝〉
はい、教育長。
〈白石晃〉
今、高橋さんが言われた「提案者」という立場だが…、
〈高橋正道〉
まあ、立案者というか…、
〈白石晃〉
立案者というか、立場はちょっと違うんだろうと思う。
実は私は事務の統括者であると同時に教育委員でもある。
それで、いろいろ教育委員会として政策決定する際には、教育委員会の中で議論してそこで最終的に決めるということなので、そこのところで、教育委員会が決める事柄というのが規則上ある。
教育委員会は教育行政そのものを担うわけだけれども、全てをやるということであれば事務的にもかなり煩瑣なので教育長に任されている部分もある。
それは規則上の話だけれども、それについては一応私が責任を持ってやるということであり、私がやる部分以外の部分については教育委員会がやるということになる。
だから、例えばそれは制限列挙されていてかなり詳しく書いてある。
これは規則をご覧頂ければ分かるが、詳しく書いてあるのでこの部分については当然これは教育委員会にかけなければならない話だ。
だから私がその項目についていろんなまとめかたをして、それで教育委員会の中で議論するということなので、何ていうのか、提案とか何とかというよりも、私と教育委員会そのものがいわば一体となっていると言った方がいいのかな?何かそういった感じのものがある。
だから、それはそこの点での理解がちょっと違うんじゃないかなというふうな感じがする。
〈高橋正道〉
まあ、教育委員…、
〈安部孝〉
関連事項か?
〈高橋正道〉
はい、教育関連で…。
教育委員の方というのはある意味で特別な仕事で、この問題に関係しておられるので、これはいくら親しくてもあまり接触しないようにとそう思っている。
そういう意味でも教育長は教育委員の代表者ということは分かるが、こちらとしては再三申し上げているように、もう一度我々の要望というものを教育委員の方々にもお伝え頂いて、お考え頂けないかということで今日お話しを出したのだ。
〈白石晃〉
はい(挙手)。
〈鈴木密明〉
はい(挙手)。
〈安部孝〉
関連事項か?
〈鈴木密明〉
はい、関連している。
〈安部孝〉
それでは鈴木会長。
〈鈴木密明〉
確かに教育長の仰る通りレーマンコントロールということなのだが、宮城県教育委員会ということで、6項目出ているけれども、教育委員会の事務を処理するために、教育委員会に教育長と事務局が置かれているというふうに書かれている。
それで本件は単なる教育に関する事務を処理するためということじゃなくて、宮城県の教育の基本的な問題を協議するのに、その教育委員会の長たる方がご出席をしてお話をすべきではないだろうか?
〈安部孝〉
じゃあ、教育長。
〈白石晃〉
レーマンコントロールというのはその通りだ。
教育委員会の成り立ちというのは大体そこから入っている。
これは終戦直後、いわば戦前の悪いところを直しましょうということで、戦後、いわば教育改革というものができて、それで今は「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」というものがあって、これは昭和31年に改正されているが、その前の教育委員会法では公選制となっていた。
それで公選制であってここでは予算をつける、予算を自分達でできる、それから人事権も握っているということで、これは当時の言葉でいうと第二知事みたいなことでいわれていた。
まあ、それだけの権限を持っていたのだから、行政という側面からいって非常にコントロールしずらいということがあって、いわばこれは自治法と考えた方がいいのだが、いわば総合調整権みたいなものがあって、それで昭和31年に地方行政法ができて、現在の形になってきた。
それはまさしくレーマンコントロールの話なのだが、教育政策ということで、そこで議論されることは大きな政策である。
例えば共学化をどうするか、もっと言えば、宮城県の高校の将来のあるべき姿をどうするかということの大枠の議論である。
これは教育委員会でやらなければならない。
これは当然に教育委員5人だったら5人、6人だったら6人が集まってそれできっちり議論して、その方向づけをするという非常に大事な話であり、これは教育委員会がやらなければならない話である。
それでその方針に基づいて今度はブレイクダウンというのか、それぞれの個々の問題が出てくるから、それはまさしく事務統括の話である。
ということは、やはり共学化すべきであるとか、あるいは学校再編すべきであるとか、そういうところの議論については、これは教育委員会が委員長が中心になってまとめるけれども、そこら辺からもう少し落としたところで、じゃあ個別の話についてはどうなのかというところでいけば、これはもうまさしく事務局を統括している私にそこは任せられているというふうには理解している。
〈鈴木密明〉
はい(挙手)。
〈安部孝〉
はい、鈴木さん。
〈鈴木密明〉
今まで6回調整会議をしてきたが、教育長、トイレをどうするとか、細かいところの議論になっていただろうか?今までの会議記録を見ると大枠のところの議論じゃないだろうか?
〈白石晃〉
ちょっと、よろしいか?
〈鈴木密明〉
にもかかわらず、教育長はブレイクダウンしたところの議論だと仰るわけだけれども、今までの6回の議事録を隅から隅まで読めば、ブレイクダウンの議論じゃなくて、まさに宮城県の教育をどうしようかという大枠のところの議論である。
にもかかわらず、ブレイクダウンというのは、教育長、それは今まで6回やってきたことがきちんと議論されているとは全然思えないし、先程言ったとおり、教育長が今まで6回にもわたっての議事録を全く報告していなかったと、であれば、教育委員会はどうなっているかというのは全く分からない。
そして先程、詳細な説明を先日されたと仰ったけれども、或る教育委員会の方に聞いたら、6回の議事録をバサッと渡されて簡単な説明があったということであって、あの議事録をバサッと渡されただけで、状況の確認ができるわけでもないし、教育長が自ら詳細に報告されたというふうに報告されているが、その方に聞くと、簡単な説明に終わってしまったということであれば、この2点から考えてもやはり教育委員会の長たる方のご出席を頂いて、大枠の議論をすべきではないだろうか。
我々はあくまでもブレイクダウンをしている議論だとは思っていない。
〈安部孝〉
じゃあ、教育長、その辺のところを…。
〈白石晃〉
ブレイクダウンという話は大枠に対してのブレイクダウンである。
仰る通り、トイレとか更衣室の話とかそこまでの話はしていない。
それで、我々が今議論しているのはやはり共学とは何なのか、そういったところの話であった。
まあ、説明がどうだとかという話があったわけだけれども、我々の認識としては、今年2月の附帯意見にあるように、将来構想は着実に進めなさいという話になっているわけだから、そうすると共学化は一応やりなさいと、そしてその前に将来構想そのものについて共学化をやりましょうということで将来構想を決めているということなので、それは大枠としては決着がついているはずだ。
それで我々はそういう文脈に立って、この調整会議を開かせて頂いているということであって、そこでブレイクダウンといっているのは、さらにその共学化のために、じゃあ、どこどこの学校っていうか、どこの地区のどういう部分とかという話についていわば、共学化という大筋の話ではなくて、共学化を部分的に進めるときにどういう議論をするかという話については、これは私に任せられたんじゃないかという話をしたわけである。
それから議事録の話が出たけれども、これは確かに仰るとおり、この前11月の16日にまとめてやった。
議事録はかなり分厚いものだから、最終的には個々に読んで頂かなければならないけれども、この会議ではこういう問題が話題になった、こういうことも話題になったということの概要についてはこれは一応ご説明申し上げている。
ということであり、先程の議論に戻るけれども、委員長たる者がこの会議に出るかどうかという議論については、これは先程から繰り返しているように、あくまでももう既に報告をしているということと、それから詳細な説明をしているということもあるし、それからあとは教育委員の先生方からは、私以外の教育委員の先生達の意思は私と同じだということでも言われているし、そこで教育長に任せるという話もあってそこは是非ご理解を頂きたいというふうに考えている。
〈安部孝〉
はい、鈴木さん。
〈鈴木密明〉
まあ、いつも教育長は鈴木は揚げ足取りだと仰るけれども、今のお話をよく聞いていると、前回、きちっとお話しをされていなかったというふうに発言から読み取れるが、やはりその辺りをきちんと…。
それと、ここまできても同じような議論の繰り返しということであれば、やはり関係者の理解を得るというところが多分できていないということだと思う。
これは万人が認めるところだと思う。
これはまた後ほどお話したいと思うけれども、しかしやはり大枠のところというか、入口のところでこの大きな問題が足踏みをしているということであれば、一律共学化が決まったんだという議論以前の問題であって、やはりそこのところの根っこのところでの議論をしているときに、教育長のポジション云々という問題じゃなくてやはり教育委員会の長たる方のご出席というのは、これはあってしかるべきではないだろうか。
これは何回も水掛け論になるんで…。
〈白石晃〉
ええ、おそらく水掛け論になる。
ということは、先程から言っているように、委員長というのは委員会を統括している。
それで委員会の役割は大枠のところでの議論をまとめて県の教育行政の道筋を作るという場面である。
だからその限りにおいて委員長の役割というのは非常に重要だと思う。
それでこの会議に出るかどうかについての判断と、それから委員長の役割というところは、自ずと仕分けして考えていかなければならないだろうというふうには思っている。
だから仮にこの会議に出ること自体は、本当に委員長の…、何ていうか、やはり前に戻るけれども、私が委員長から任せられて事務的に話を詰めていくというところもあるし、それから委員長として委員会を統括しているわけだけれども、委員会としては既に共学化を進めましょうというところの意思決定はしているということだから、入口論はあったけれどもその段階でいえば、ここは全く水掛け論になると思うけれども、そこはちょっと入る入らないの議論ではないだろうかという感じはしている。
〈鈴木密明〉
最後に2つほど…、
〈安部孝〉
はい。
〈鈴木密明〉
じゃあ、教育長にお聞きするけれども、この会議というのは事務的な会議なのか?これが1つ。
2つ目、やはりこういう大きい問題は教育委員会の長が出る責務があるんじゃないだろうか?いろんなものを読むと、教育委員会の仕事とか教育長の仕事、あるいは教育委員会委員長の仕事を見ると、まさに教育委員会の長たる者の責務の範囲だと思う。
〈安部孝〉
じゃあ、教育長。
〈白石晃〉
これは事務的かという話になれば、この調整会議の成り立ちがご案内の通り、二高については1年延期してその間十分な話合いをしなさいというところが発端だと思う。
それはお互いの共通認識だと思うが、そうすると事務的な話というよりは、その共学これは我々の認識だけれどもその前文に書いてあるように、「将来構想は着実に進めなさい実に進めなさい」という前文があって、そして附帯意見の三項目で、「1年延期し」ということであれば、着実に推進しなさいという文脈に立てば、これはまさしく二高の共学化のためにどうあるべしというところの議論をすべき場所だというふうには考えている。
まあ、事務的だといってしまえば事務的なのかも知れないけれども、おそらく「事務的な」ということは、先程、トイレの話とか更衣室の話とかこういった非常に末梢的な話が事務的だとは思うけれども、そういうふうな話ではないだろうというふうには思う。
ただやはり、二高の共学化がどうあるべしというところの議論をする場だというふうには考えている。
それから、委員長たる責務じゃないかというお話があるけれども、これはまた繰り返しになるが、委員長というのは委員会を統括する人間である。
だから委員会は大枠の議論をする。
だからその部分についてはこれは責務だと思う。
だけども全てをやるわけではなくて、先程から言っているように、教育委員会がやる仕事の分とそれから事務を統括する教育長に任されている部分というのは、これはきっちりと仕分けしているからその分についての限りでいえば、私の責務だというふうには考えている。
〈鈴木密明〉
最後に質問させて頂きたい。
〈安部孝〉
はい、鈴木さん。
〈鈴木密明〉
じゃあこの場の出席が難しいということであれば、私共の方から教育委員会との懇談会を要望する。
〈鈴木隆一〉
それは新たな提案になるのでは…?
〈白石晃〉
それは会議への出席というよりは、それこそ新たな提案だろうから、それはちょっと委員長と相談する。
〈鈴木密明〉
やはり広く意見を交換すべき問題だと思う。それはちょっと教育長にもお願いしたいと思う。
〈安部孝〉
そこはちょっと教育委員の先生方ともね…、
〈白石晃〉
先生方と私を含めて6人いるからそこら辺はどういう意見が出るかは分からない。
まあいずれ鈴木会長の方からそういうお話がありましたということは伝える。
〈高橋正道〉
簡単に…、
〈安部孝〉
じゃあ、高橋さん。
〈高橋正道〉
今のこととの関連だが、要はやっと議事録が渡されたと。
まあ、この議事録は1回分を読むにも精読すると半日ぐらいはかかるボリュームである。
だから読まれる方も大変だと思う。
今まで読んでいらっしゃらないその中には我々からの情報というのが相当は入っている。
今までは教育長のお話だけで教育委員の方が判断して、その他の情報はどういうふうにあるのか、あれば説明して頂きたいんだけれども、事務局である教育長のお話で教育委員の方が判断なさってきたと。
実際にはこの会議でPTAの方も同窓会からも、あるいはその他の方からも相当な情報が出ている。
特にポイントは、今回の政策決定についてメリット・デメリットは論じなかったというふうなことも含めて、我々としては相当安易な、イージーな決定をしているんじゃないかと、あるいは教育委員会がイージーな判断をしはしまいかということを懸念している。
そういった意味で先程からお話しているので、その辺についてもしそうでないと言うんであれば説明して頂きたいし、先程提案した新しい形、まあこれは何も膝詰め談判をするつもりはないので、懇談会という形式でもお話合いができればいいかなと思う。
〈安部孝〉
はい、教育長。
〈白石晃〉
この話については非公式ではあるけれどもお話合いをしている。
お話っていうか、お話を、どういう情報であるとか、例えばPTAの方からメリット・デメリットということで質問状が出てきてて、それでこういう回答をしているとか、そういう話はさせて頂いている。
これは全く非公式で話をさせて頂いている。
従って、お言葉ではイージーとかいうお話があったけれども、それはまさしく我々はどこに偏ることもなく、やはり公平な目で正確に教育委員の先生方にお話しなければならないということは、そういう責務を、それこそ責務を持っていると思っているので、それはお話しさせて頂くということだ。
高橋さんが考えるように、議事録そのものはかなり膨大だからそれについて読むのも大変だとは思うけれども、そういう話を概要としてお話をしているということだけは理解しておいて頂きたい。
〈高橋正道〉
最後に…。この問題を出しているのは教育長の方の責任だけではなくて、教育委員の方からこの調整会議についての関心がどの程度なのかと私は非常に疑問に思っている。
関心があれば当然調整会議の議事録があるのはお分かりだと思うので、議事録をよこしてくれというふうな要望があってもよかったんではないかと、そういう意味では教育長もそれから教育委員の方も、ちょっとこの問題について、我々としては関心の度合いというものを疑うような感じのところがあるのではないかと思う。
〈安部孝〉
はい、教育長。
〈白石晃〉
まあ、これは水掛け論になると思うので…、
〈高橋正道〉
いや、水掛け論じゃ…、
〈白石晃〉
関心がないから議事録を要求しなかったんではないかとか、そういうものを出さなかったから重要だと考えてなかったんではないかというようなお話だけれども、これはおそらくそういう形ではなくて、我々は非公式ではあるけれどもそういう話はしているし、それから仙台二高の共学化は今年の2月議会でいろいろ議論になった、ものすごい議論になった、そしてその当時の教育委員は替わってない。その時の教育委員である。
従って、現在の教育委員が仙台二高の共学化について重大な関心を持ってるということは間違いない。それだけは理解してほしい。
〈柴田克彦〉
はい(挙手)、関連して。
〈安部孝〉
関連ね、じゃあ、柴田さん。
〈柴田克彦〉
教育長さんに2,3お聞きしたいんだが、私も教育委員の方々、特に委員長さんが出席されて、教育委員会の側に立って我々の質問に答えなければならない義務があると思うので是非出席を要請したいし、もしもそれがどうしても駄目だっていうんであれば、懇談会よりももう少し厳しいものを我々が要求し、教育委員との懇談…、まあ少し厳しい線を用意して懇談をお願いしたときに、教育長はそれを懇談の斡旋をする用意はあるね?我々がもしも教育長さんに、教育委員長さんにお会いしたいと、話合いをしたいというふうな要請を出したら、白石教育長さんはそれを仲介してくれる意思はお有りになるね。
〈安部孝〉
はい、教育長。
〈白石晃〉
私の立場をちょっと考えて頂きたい。
斡旋というのはちょっと今の行為には馴染まないと思う。というのは、私も教育委員である。
それで私を含めて6人が教育委員だから、仮に皆さんと懇談するんであれば結果的に私も当然入ることになる。
先程言ったように、今日、鈴木会長の方からお話があったということはほかの教育委員の先生達にはお伝えする。
それは斡旋するということではない。
これはあくまでも第7回調整会議で皆さんの方からこういうお話がありましたということはお伝えする。
それでその中で6人の教育委員が集まって、じゃあどうしましょうかということでお話するわけだから、そのことで回答するような形になろうかというふうに思う。
〈柴田克彦〉
先程から聞いていると、こういう会に教育委員の方々を呼ばないのは、教育長さんが、私に一切委任されてるから、任されてるからだというふうな発言があった。
ところが、今我々がここで話している一番入口で水掛け論になっているのは、宮城県の教育の大綱に関する問題なのだ。
これだけ情勢が変化しているということを教育委員長さんを含めて教育委員の方々が自覚なさっているのかどうかということが非常に疑問だ。
平成13年に将来構想が出されて、1,2手直しをしなきゃならないことはあるにしても大筋においては素晴らしいと思う。
誰が読んでも、「うーん」と言って、まあ50%以上は賛成だと思う。
「これはおかしいな」と反対する人も、結果的に「これはいいな」と思うのは、男女共学化について一番最後に、「関係者の理解を得ること」ということがしっかり書いてあることだ。
議会の先生達もみんなこの通りやられると思うから、将来構想で行くんだと賛成しているんだ。
ところが理解を得る努力というもの、それが全然なされていないんだ。
まあ県教委は県教委として十分やったんだという線はあるかも知れないけれども、実際はほとんど理解を求める根本…、まあ政策に関することだから、先程から言われているメリット・デメリットの議論も一切ないし、あるいは場合によっては今回は民意の反映というものが選挙で表されているわけだ。
その前にちょっとつまらないことをお聞きするが、教育長さんの任命権者は誰なのか?
〈白石晃〉
教育委員会である。
〈柴田克彦〉
教育委員会、「委員会」だね。それでは、教育委員の任命権者は誰か?
〈白石晃〉
知事である。
〈柴田克彦〉
知事だね。
今は県や自治体の教育に関する民意の反映というのはどこで表すのか?今の県の方針、これはちょっとおかしいんじゃないかということを、民意として表していくのはどこなんだ?極端に分かりやすく言うと、教育委員の先生なり、教育長なり、教育委員長の先生なりの罷免権というのはどこにあるのか?それは知事と議会にしかないのだ。
だからそういう状態で今度の選挙、知事選挙、民意の反映というのは、教育に対する大きな民意、何というか、反映の最たるものなのだ。
たからそういうこともあるし、もう少し考え直して話合ってくれないの?というような10万人の署名の意味は、「話合いなさい」とただそれだけなのだ。
「話合って、もう少し原点に返えんなさい」というような署名が10万人集まっているのだ。
それなのに、「いや、決まったからしょうがない、決まったからしょうがない」って、どうしてそう言えるのかなと。
こういう面で、当然に宮城県の教育の大綱に対する疑義が出ているのが今なのだ。
だから教育委員の先生ともお会いしたいのだ。
教育委員会の委員長さんはじめ教育委員会の先生方がどんな形でこの点を受け取っておられるのか、実際にお会いしたいと、こういう希望がおそらく二高の我々だけではなくて、宮城県の、特に仙台市内の方々の気持ちの中にあるんだと思う。
例えば教育長さん、あるいは教育委員会の先生方も、いろんなところでこういう話をお聞きではないか?まあ、極端に言うと、ちょっと俗っぽい話になるが、飲み屋さんに行ってもどこへ行ってもちょっと知ってる人が、「よう、よかったね、共学問題をみんなで考えられるようになったね」…、知事が代わったから。
それほど村井さんという方は、村井新知事は、自分の選挙の時の公約の1つにとにかく、今までやってきた共学に対する理論、理論というか、(共学に対して)別学を置いてもいいんじゃないかな、そういうことを堂々と言っておられた。
それに対して今回は民意が反映されたのだ。
5万票という差はすごい差なのだ。
それぐらいの認識を宮城県の教育の今後の大綱について、県民みんなが、特に仙台市民のみんなが、今日こういうことを何回もやっているけれども、今日ここにいらっしゃってる方は二高だけのご父兄じゃない。
二高が先端なんだ、どうなるか私達も聞いてやろうって、一女高も二女高も三女高も、一高も三高もそういった関係の方々、あるいは遠く白石だ、古川だっていうふうなところからもいらしてるんだ。
それをね、「大綱じゃない、事務的なんだ」「教育長だけが任されたんだ。責務上のことだ」と、そんなふうにとれるのかねえ。
その辺、教育長さんに一言ご返答願いたい。
〈安部孝〉
はい、教育長。
〈白石晃〉
まあこれはまた先程の話の繰り返しになると思うが、鈴木会長さんの方から懇談はどうなんだというお話が新たな提案があったので、これは教育委員の先生方達にもお伝え申し上げて、あとは判断を…。
〈安部孝〉
ちょっと時間も経ったので、この教育委員会のことについては、今、教育長が仰った方向で是非検討して頂きたいと思う。
今日はまだ内容がいっぱいあるんだけれども…、
〈高橋正道〉
積み残し事項の2番目なんだけれども…、
〈安部孝〉
どれになるのか?
〈高橋正道〉
一高を除いた7校のビジョン・予算公開等の(前回の)問題…、
〈安部孝〉
ビジョン、スケジュールというところの?
〈高橋正道〉
この間、教育長が学校内の関係者の合意があって、予算の目途がついたときに発表するというふうに仰って、一高の場合はこないだ伺って、まあこちらの方の情報でもそこまで行ってないで発表されているが、その他の7校についてはそれがもうできあがっているというふうにこないだ仰ったんで、その資料を出して頂きたいということをこないだ鈴木会長の方からお願いしているけれども、その資料を出して頂きたい。
〈安部孝〉
今日は出せる状況にあるのか?じゃあ、教育長。
〈白石晃〉
資料関係を出すことについてはやぶさかではないが、ここの二高調整会議の場での議論の対象にはならないというふうには伺っている。
それで、資料についてはこの会議が終わり次第、出したいと思う。
〈高橋正道〉
こちらで出すのか?
〈白石晃〉
はい。
〈高橋正道〉
了解。
〈安部孝〉
議論の対象にはしないが、ただ資料は後で出すと…、
〈白石晃〉
資料は後で出す。
〈安部孝〉
まあ、二高の調整会議ということの意味も含めて…ということだね。
〈白石晃〉
そうだ。
〈高橋正道〉
資料を頂いて、じゃあ、また次回でも…、
〈白石晃〉
そうしたい。
〈安部孝〉
じゃあ、次はどうするか?
〈高橋正道〉
ビジョンとできれば予算措置、それから学校関係者への説明経過、各校の調整会議みたいな形のことの予定があるのかどうか、ということをこの間、お話ししたんだけれども…、
〈白石晃〉
これはちょっと繰り返しになるが、あくまでも二高の調整会議だから、二高の部分に限っての議論だったらやるけれども、それ以外の学校の部分については後で資料を…、
〈高橋正道〉
現在は…、
〈白石晃〉
この段階では考えていない。
〈鈴木密明〉
はい(挙手)。
〈安部孝〉
関連で?
〈鈴木密明〉
関連だ。
〈安部孝〉
では、鈴木さん。
〈鈴木密明〉
予算についてご報告頂けるか?
〈白石晃〉
予算の話については先の話になる。
従って、我々は財政当局と話はしているが、金額がなんぼなんぼというところの数字はない。
〈鈴木密明〉
出ていないということか?それとも発表できないということ…?
〈白石晃〉
金額ベースについてはない。
〈鈴木密明〉
まだそこのシミュレーションはされていないということか?
〈鈴木隆一〉
ただ、予算の結果はお知らせするけれども、細かいところの過程まで皆さんにご説明をしながら、あるいは説明しながら進めるということじゃないから…、
〈鈴木密明〉
二高の場合は8千万円から9千万円と一応出ているが、そのレベルでオープンにできないという理由はないと思うのだが…、
〈白石晃〉
それは例えば22年の学校の関係であれば、これはまだまだ数字は流動的である。
だから今の例えば19年の二高の共学化のために何千万という数字はきっちり出しているが、それ以外のもっと先の話については、これはまだまだ数字はない。
流動的だから今は固まっていない。
〈鈴木密明〉
固まってはいないけれども、概算としてのアウトラインは当然出ていると思う。
出ない限りは当然発表はできないわけだ。逆にソフトとハードのところ、いわゆるいろんな部分の条件が揃って発表になったわけだから、当然ながら概算は出ているはずだ。
〈白石晃〉
そうだろうか?それは違うと思う。
〈鈴木密明〉
このあいだ教育長は、いわゆる予算のところはしっかり裏付けもとれてます。
いろんな外堀も埋まっているというふうには言わなかったけれども…、それが成って初めて発表ができるということだった。
それが発表になったということであれば概算でも出ていると思う。
〈白石晃〉
予算は当然に財政当局との話もあるから、一応共学化を進めるということであれば、財政当局の方も予算には協力するということである。
だからそこのところの話合いは十分に継続しているという意味だ。
〈鈴木密明〉
予算については後ほどまた追加してよいか?
〈安部孝〉
はい、じゃあ…、
〈朝倉亮〉
今の関連で…、
〈安部孝〉
じゃあ、朝倉さん、関連で。
〈朝倉亮〉
まあ、いろいろ問題はあるが差しあたり、今のその発表、少なくとも22年までは概算ぐらいはできているんじゃないかということが一般的な常識だと思う、何年何月に共学化するというんだからね。それは全然ないと同じだね。
それは…、ないというか、説明できないというのはね、ここが問題なのだ。
結局二高のときも…、まあ2年前だけれども、何の具体的な話もなくて、ポンと私ら知らないうちに新聞発表になっている。
今回も、まあ1週間か2週間前には各学校で説明したかも知れないけれども、各学校の同意と賛同を得たわけじゃない。
これは(二高の場合と)同じことなのだ。
二高の教訓が何も生かされていない。
しかも22年まで発表しておいて概算も説明できないと。
どういうことかというと、二高のときは発表したために、今の中学3年生の子が非常に迷ったと。
こういうことは、じゃあ、この22年までだってもうすぐだからね、来年は18年だから、発表された各高校の今、対象になる小中学生は何と判断すればいいのか?やはり教育というのは、教育長が発表したからというようなそんな簡単なものではない。
どこの家庭だって伝統校に入れたい、いい高校にと、みんなそう願って、そのために一生懸命働いている。
そういうときに二高の教訓を活かさないで、しかも22年まで発表しておいて、裏付けもないというのはどういうことか?あなたは教育委員会から任命されて、最初は知事に任命され、議会の同意で、しかも今度は、今の教育長という仕事そのものは、教育委員全員の支持というか、任命によって指名されている。
そういう方が事務を扱っていて、しかも事務的なことも発表できないということは、やはり全く無責任じゃないのか?さっきの話に戻るけれども、それではあなたは知事ないしは議会に対する責任も果たしていない。
それからあなたは教育委員会から二重に任命を受けてるわけだね?知事、議会その次は教育長の仕事においては教育委員会からね。
そういう二重の指名を受けている重要な仕事で、しかも事務を扱いなさい、経理もよく概算なり何なり勉強しなさいと、こうなっている。
それを出してない、しかも概算を出さないでまた大混乱するおそれがあると。
そういうことだから、これは単なる義務違反は当然だけれども、教育長として、何というか、やはり適格…、失礼だけれども。
ここまで問題になると、社会的には適格性があるかどうかという感じになる。
ということはこういうことなのだ。
教育長の仕事については教育委員会から任命されている。
その結果どういうことかというと、この「地方教育行政の組織と運営に関する法律」によると、教育長は地方公務員法の規制にも従うということになっている。
地方公務員法の規制に従うということは、どういうことかというと、第16条第3項によると、教育長は委員としての任期中在任することとする。
ただし、地方公務員法第27条、28条及び29条の規定の適用を妨げないということは、適用を受けるということだ。
だから任命する方も任命する方だし、あなた自身は義務違反があれば、単なる罷免の対象になるだけじゃない。地方公務員法28条には、不適格であればそれは替わらせることがてきると、失礼だけれども。第29条は…、
〈安部孝〉
ちょっと、質疑に行きたい。
〈朝倉亮〉
そういうことだから…、
〈安部孝〉
いや、長くなるから…
〈朝倉亮〉
いや、重要な話だからね、そういう責任を負ってるわけだから概算も出さないで発表するということはあり得ない。こういうことだと思う。
長くなってしまって…。
〈安部孝〉
概算の関係で、じゃあ、鈴木次長。
〈鈴木隆一〉
予算の話だけれども、これも調整会議の中で何回も教育長の方からお答えをさせて頂いていると思うが、85億という数字をこの会議の中で何回も示したと思うけれども、そういう中でやっていきますということをお話してるし、我々の予算というのは制度上は年度ごとの予算である。
そこは我々と財政との折衝もあるし、いろんな経過を踏まえて、経ながら、1年おきに予算化しているという話なので、そこのところが無責任だとか何とかいうことは当たらないんじゃないかなというふうに思う。
だから我々としては、誠意を持ってそこのところは対応していくし、責任を持って対応していくということだ。
だからこれから受験しようとする子供達の不安、これはこの会議の内容というか行方も含めて、不安のないよう我々としても精一杯、今後とも努力して行きたいということである。
あともう1つ、私から言わせて頂きたい。私の適格性の話があった。
〈朝倉亮〉
失礼した。
〈白石晃〉
教育長としての適格性に不安があるんじゃないかという話があったけれども、
〈朝倉亮〉
あ、いや…、
〈白石晃〉
これは言わせて頂きたい。
〈朝倉亮〉
はい、どうぞ。
〈白石晃〉
それまで言って頂けるんであれば…、
〈朝倉亮〉
どうぞ。
〈白石晃〉
適格性については私自身は判断できない。
そこは任命した知事、あるいは教育委員会が判断して、お前は適格性に欠けるということであれば、これはそういう判断をして頂くのが筋かなというふうに思う。
私自身は何ともいえない。
今、朝倉さんから言われても、それは自ら適格性がないよというふうにはちょっと私自身は言えない。
〈安部孝〉
はい、じゃあ、朝倉さん。
〈朝倉亮〉
そうかも知れないけれど、そのくらい法律によってあなたの仕事というのは規制されているわけだ。
重大な責任なりをもっているわけだ。
地方公務員法第7条の罷免の話もあるしね。
そういう中で、自分の置かれている立場を考えたら、例えば(全体スケジュールを)発表して、概算もできない、まあ、鈴木次長の話もあるけれど、それは85億の中で各年度でやるんだということは、それは話には聞いているが、しかし発表する以上はそのうちどのくらいをこれに充てるんだくらいはね、これは少なくともお持ちじゃないのか?それじゃ誰も納得できないよ。
それでは空理空論になってしまう。
〈鈴木密明〉
それはあとから私が追加で聞くから…。
〈朝倉亮〉
それらはみな関連するから…。
教育委員会にももう少し真剣にね、あの人達は指揮関係を持っているわけだから、事務長としてはね、責務もあるわけだから。
16条、17条を踏まえた上でその重大な問題について、これは附帯意見をもう2回も受けている、1年のうち2回もね。
そういうことを言われる前に、議事録くらいはお知らせしておくべきだと思う。
〈安部孝〉
ちょっと議論が戻ってしまったので…、
〈朝倉亮〉
先程の件に戻ってしまったが、よろしくお願いしたい。
〈安部孝〉
じゃあ、鈴木さん。
〈鈴木密明〉
ちょっと場の雰囲気もあれなのだが、ちょっと方向転換ということで、関係者の意識というところでご質問したい。
まず、各学校のアンケートをPTAという位置づけでとっている。
もう1度確認すると、今年7月に二高のアンケートをとっている。
回収率64.3%、二高の共学化に反対が82%、賛成が13%、一律共学化に反対が81%、賛成13%、子供達はどう思っているか。
反対が58%、賛成が4%である。
今日、一高のPTA会長も傍聴していらっしゃるが、一高は今年の11月、PTAとしてアンケートをとった。
回収率が60.6%。二高の共学化について賛成・反対を一高の保護者に聞いたところ、反対が83%、賛成が9%。
一高、自分の母校(の共学化)に反対が86%、賛成が8%。
子供達にきいたところ、一高の共学化に反対が78%、賛成がわずか3%。
3つ目に三女高が平成15年に生徒総会で決をとったところ、99.8%の生徒が三女高の共学化に反対。
次に一女高が平成17年3月にアンケートをとった。
回収率30%、これは前PTA会長に聞いたのだけれども、あってはならないことだが、学校側からアンケートの中身について相当クレームがついたと、相当中身を変えられたと。
その結果、一女高の共学化について大いに賛成はわずか9%、もうやむを得ないと諦め感が29%、大いに残念だが62%、ここに反対というアンケートがないのは、学校側から削られたとのことである。
つまりこの3年間で、二高、一高、三女高、一女高、それぞれがアンケートした結果、総じて現役保護者が80%反対している。
賛成が10%である。
別学校に通わせている保護者の生の声が、子供達を別学の高校に、女子高あるいは男子高に通わせて本当によかったというのが8割もある。
この事実を宮城県の教育を担う教育庁の皆さんはどう真摯にとらまえているのか、1人ずつお聞きしたい。
浜田課長補佐から、この数字についてどうお考えになるか?
〈浜田毅〉
ちょっと時間の関係上申し訳ないけれども…、
〈鈴木密明〉
端的にお答え頂きたい。
〈浜田毅〉
今日…、
〈佐藤茂〉
逃げないでほしい。
〈浜田毅〉
いや、逃げないけれども…、
〈鈴木密明〉
端的に、端的にお答え頂きたい。
〈浜田毅〉
いや、いいんだけれども、この話はだって…、
〈鈴木密明〉
この数字はちゃんと出しているよ。
〈浜田毅〉
ちょっと今日の進行上…、この話は…、
〈鈴木密明〉
はい、分かった。
〈浜田毅〉
前回の積み残しではないから…、
〈鈴木密明〉
浜田さんは結構だ。黒川課長…、
〈浜田毅〉
積み残しじゃないんで、積み残しを最初に…、
〈鈴木密明〉
分かった。浜田さんは残念ながら答えられないということのようだ。
〈浜田毅〉
いや、そういうことではない。
〈鈴木密明〉
じゃあ、答えてほしい。
〈浜田毅〉
いや、そういうことではないんだけれども…
〈鈴木密明〉
じゃあ、答えられないのか?
〈浜田毅〉
前回の積み残しをまず最初にしてほしい。
〈鈴木密明〉
時間がもったいない。はい、黒川課長お願いしたい。大切な時間だ。
〈黒川利司〉
生徒が自分の学校に興味を持つのは当然だろうと、それは理解できる。それだけだ。
〈鈴木密明〉
はい、鈴木次長。
〈鈴木隆一〉
私も同じ考えだ。大体予測はつく。ただ…、
〈鈴木密明〉
感想を聞かせて頂きたい。
〈鈴木隆一〉
学校というのは県全体の財産だ。
〈鈴木密明〉
それについても後ほど質問したい。はい、教育長。
〈白石晃〉
私は「数字」として受け止める。
〈鈴木密明〉
え?数字は数字として受け止める…?
〈白石晃〉
はい。
〈鈴木密明〉
非常に当たり障りのない回答だ。有り難うございます。矢吹次長。
〈矢吹隆志〉
それだけプライドをもって生きているといういい学校だろうと思う。
〈鈴木密明〉
その通り。じゃあ、60年も培われてきた、宮城県のある意味では素晴らしい教育というのを、一夜にして無くしてしまうのか?これは後ほど質問する。
〈鈴木隆一〉
それでなくなるかどうかというのは、また別な話だと思うけれども…。
〈鈴木密明〉
だったら、なぜそこの辺りをきちっと議論しないのか?
〈鈴木隆一〉
いや、議論してきての今の…、
〈鈴木密明〉
していないと思う。その性差の問題とか、税金の問題とかということで、根っこの議論はされていない。
〈浜田毅〉
そもそもそれは大事な議論ではないか。
〈鈴木密明〉
何のことか?
〈浜田毅〉
今の性差の議論とか、税金の問題というのは…、
〈鈴木密明〉
だから、今、仰ったとおり、さらにもっと根っこの議論がされていない。
〈浜田毅〉
鈴木さんは都合のいい議論は、根っこの議論じゃないっていう話じゃないか。
〈佐藤茂〉
だったら、浜田さん、さっきの質問に答えたらどうか?
〈鈴木密明〉
だったら、じゃあ、どんどん質問を続けるから結構だ。
〈浜田毅〉
そういう時は、根っこの議論でないというのは…、
〈鈴木密明〉
だから…、よろしいか?
〈安部孝〉
ちょっと静粛に、静粛に…。
〈鈴木密明〉
ここで皆さんにはっきりさせて頂きたいのは、よろしいか?現役の保護者の8割がやはり別学がいいんじゃないかということを訴えている。これが1つの事実だ。
2つ目は、一律共学化反対署名が10万人も集まった。
これも民意の声だと思う。
そして3つ目、今までの調整会議の中身、いろいろご検討頂いて、ご質問したけれども、一律共学化ということについて、本当に理解を得ているかどうか。
これを教育長はどういうふうにお考えになるのだろうか。
この一律共学化について理解が得られているのか?
〈安部孝〉
じゃあ、教育長。
〈白石晃〉
これは個々の考え方というのはいろいろあると思う。
一律共学化ということで、繰り返しになるが、我々は一律共学化を入れ込んだ構想そのものをいろいろ世の中に出していって、そして世の中で議論されてきた経緯は、これはある。
それでそういったそれこそ大枠の中で議論されているから、それはそういうふうな進んでいいよということで議会の方も一応言っているし、今度の議会でも一応言っているということなので、その限りにおいては理解されているというふうには思っている。
〈安部孝〉
鈴木さん。
〈鈴木密明〉
やはり教育長の立場になると大変ご答弁がお上手なんだけれども、第5回の調整会議の議事録27頁、教育長はこういうふうに言われている。
「この間、4回やっているわけですから、この間十分な話合いをしているわけですけれども、まだまだ理解はされていないというふうには思います」と、自ら仰っている。
つまり、まだまだ理解されていないというご判断だと思う。
それはただ今現在でも変わりないと思う。
そこで問題なのは、将来構想に当然ながら何回も出ているけれども、男女別学についても関係者の理解を得ながら順次男女共学化を進めて行きますと、「関係者の理解を得ながら」という大事な言葉が入っている。
請願のところにも、「関係者の理解と協力を得ながら進めること」というふうになっている。
さらに、17年8月5日の二高のPTAの質問に対する教育長の回答の中に、共学化に向けた課題の中の一高の欄に、「同窓会・保護者・生徒会などの反対の動きが課題」であるというふうになっている。
つまり、理解は得られていない。
にもかかわらず、将来構想にも、請願にも、こういう大事な問題は、「理解を得て進めて下さい」と、いろんなところで述べている。
しかも、教育庁、行政サイドとしては自らは、一高の反対があってこれは大きな課題だと認識されている。
私が言いたいのは、今あえて回答を求めるつもりはないけれども、全くとは言わないけれども、多面的に見て、数字的に見て、理解を得られていない。
100%理解を得てくれというわけではない。
多くの関係者がまだまだ理解していませんよと、納得できませんよと、こういう問題について。
前にも言っているけれども、この共学化の必要性、理由についての説明が理念的に過ぎないわけだ。
何が優れて、何が劣って、結果としてこの制度の変更にどんな特質があるかという説明が全くなされていない。
だから、理解が得られないのだ。
だから、何回もこんな会議をやったって、いつまでも平行線なのだ。
何でこんな大事なことを、浜田さんが言うけれども、性差とかそのぐらいの4つのくくりでやってしまうのか。
〈浜田毅〉
大事な話だ、性差…、
〈鈴木密明〉
じゃあ、浜田さん、60年間の宮城県の教育はどうお考えか?別学だったっていうのは?
〈浜田毅〉
それとこれとは別の話だと思うけれども…、
ここで会場から、“そんなことないよ”などの声が飛び、騒然となる
〈鈴木密明〉
それでは浜田さんに質問するが、あなたは60年間のこの宮城の教育を否定するのか?
〈浜田毅〉
いや、否定するわけではないが、我々が言いたいのは、それはそのぐらいにしていいんではないかということだ。
〈鈴木密明〉
浜田さん、あなたとは個別に話をしよう。はっきり言って、時間の無駄だ。
〈矢吹隆志〉
1つだけ反対に皆さんに質問したい。
素晴らしい学校というのは、今までも素晴らしい学校だったし、これからも素晴らしい学校になるだろうというふうに思っている。
その素晴らしい学校に、二高に対しては、女子の生徒の門戸を開いて、というところがいやなのだよね?反対だと言ってるわけだよね?
〈高橋正道〉
女子だけではない。男子もだ。
〈矢吹隆志〉
門戸を開くことが駄目なんだということなのだよね?
〈柴田克彦〉
それは違う。
〈矢吹隆志〉
違うのか?
〈柴田克彦〉
それはあなたの認識不足というか、勉強不足だ。
二高のOB、ご父兄の方でも、周りの方でも、なぜ話合いもしないで、今までのことについて議論もしないで…、これからのビジョン、共学化を前提としたビジョンとは違う、ビジョンの議論もしないで、一方的におかしな線でこう決めちゃって、そしてこれが決まった、決まったとしている、そういう態度に対して反対なのだ。
よろしいか?
〈朝倉亮〉
はい(挙手)。
〈安部孝〉
ちょっと待って、じゃあ、次長。
〈鈴木隆一〉
時間的な流れもあって…、先日、新聞に17歳の女子生徒が私達は説明もろくに受けていないというような話も載っていたけれども…、
ここで会場から、“ちょっと聞こえません。聞こえませんよ”などの声あり
〈鈴木隆一〉
あの「論壇」というのか、論文で17歳の女子生徒の方の記事が載っていて、その気持ちも非常に分かる。
ただ、今その、決まったことだ、決まったことだと我々が言うというふうに言われたけれども、17歳の女子生徒は多分遡ってみると、13年に将来構想ができたときはまだ中学生だった。
だから、ご父兄の皆さんもそういう時期の流れの中でたまたま、今、1年生から3年生までのご父兄だということもあると思う。
この問題というのは非常に長いスパンの中で議論しているから、その時点、その時点で入られた方の若干のズレも出てくるのかなというふうには思っている。
だから、ずっと平行線をたどっているけれども、お互いに関わった場面が、時が若干違ってくるということも少し考慮に入れて、話を進めないとまずいのかなと…。
特にご父兄の皆さんには、何かそんな感じを私は受けている。
だから、我々としては今までずっとこの調整会議をどう持とうか、先程のスタートの時にどういう出席者にするか、どういう持ち方をするかということを事前に打ち合わせをさせて頂いて、それで始めたという認識を持っているし、第1回目の会議の時にどういう持ち方をするかということをお互いに確認し合って、そこのところから話を進めて行かないと当然新たな要素はどんどん入ってくる。
ただ、その基本のところを外してしまうと、話はまさにごちゃごちゃになってしまうというところがある。
だから、我々が皆さんの方から、特にPTAの皆さんの方からの質問があって、それは文書で回答している。
その回答は我々が本当にきっちり議論した結果の回答である。
だからそこのところをやはり皆さんの方もきっちり読んで頂きたいと思うし、そこの上に立ってお話をさせて頂きたいなというふうに思う。常々そんな考えである。
〈安部孝〉
じゃあ、佐藤さん。
〈佐藤茂〉
事実関係について指摘申し上げたい。
きっちり議論したと仰るが、一体何をもってきっちりとした議論だったのか大変疑問に思う。
例えば、県側というか、県教委側が仰るのは、将来構想であると。
で、その将来構想の元になったのが将来構想有識者会議である。
これは都合6回開かれている。
そのうち、共学化についての議論というのは1回だった。
たった1回だった。
しかもその正味時間、これはせいぜい90分ぐらいでしかない。
これで十分な議論をしたとお考えなのか?
〈鈴木隆一〉
その話は佐藤さんの方からこの会議で再三受けているんだけれども、前回の議会の判断もその経過も全て加味してああいう付帯決議が出たという判断だと思う。
だからまだ二高について話合いが足りないんじゃないのという話があって、1年延ばしてもそこのところをよく話をしろという話だったものだから、その上に立ってこの調整会議がもたれたという話なのだ。
だから、それをまた何年か遡って原点に返って、その何回か議論した中身がどうのこうのという話は、ここでまた持ちかえって議論してもまさに不毛の議論になる。
ここで会場からしきりに、“そんなことはないよなぁ”などの声が飛ぶ
〈安部孝〉
はい、佐藤さん。
〈佐藤茂〉
そこの根幹が問題なのだ。
決まったことだから変えられないと仰っているけれども、これじゃ出来の悪い公共事業と同じで、決まったから変えられない、ただこのままやりますよと、反対があっても聞くだけ聞いてそれで終わりですと、決まったことだから変えられない。
こんな馬鹿なことをいつまでも繰り返してる方が問題なのだ。
新幹線の生みの親で島秀雄さんという人がいる。
皆さんここに来ていらっしゃる方だったら大体ご存知だと思う。
この方は鉄道時代、その後宇宙開発時代、陣頭指揮をとられた方なのだが、自分の部下には決まってこう言ったとのことだ。
「決まったことでも問題点や間違いがあるなら、決まったことだからと言って強行するな」と。
「間違いに気づいたら、おかしな点に気づいたら改めろ」と。
「それこそが本当の知恵であり勇気だ」と。
「決まったことだからとだけは絶対に言うな」と。
これは鉄道時代、それから宇宙開発時代、周りの者に常に言っておった言葉だそうである。
宮城県に限らず教育行政というのは、一般やりっ放しだ。
国でも共通一次とか何か始めたけれども、結果についての、影響についての検証というのは全くないまま、あとは手直し的あるいはごまかし的なことだけやっている。
今、将来構想なるものを元にして、次々に共学化を強行しようとしている。
で、将来構想について言うならば、素案が発表になった時点から非常に異論が出ている。
異論が根強い。
しかも各学校の日程が発表になる度に、異論がさらにまた根強くなっている。
二高の日程発表になったとき、それからつい最近他の別学校の日程が発表になったとき、それは同様だ。
そもそも何がそういう混乱をもたらしているかというと、この将来構想なのである。
多くの県民がこれに対して疑問を持っている。
で、今回、県民全員、全有権者を相手にやったある意識調査、言ってみればこれは知事選だけれども、「見直し」、これを掲げた方が当選した。
これこそ最大の民意であって、教育長さんは教育委員会は独立だから関係ないというような姿勢でおられるが、統帥権の独立じゃないけれども、独立であっても独善じゃないはずだ。
そこのところをよくお考え頂きたいし、そういう文脈に則ってこの将来構想、これは本当に「是」なのか、特にその一律共学化、全ての県立高校を共学化する、そこだけが具体的だ。それが本当に県民の意向なり意思なりを反映しているのか、本当にそこまで議論したのか、よくよく検討する必要があると思う。
この前の附帯意見だって、「公平・公正な県民意向の把握に最善を尽くすべく、十分な説明責任を果たすこと」とある。
“ハイ、作文を書きました。
これで決まりました。
だからやります”と、これぐらいアホな話はないと思う。
その根幹に立ち返って、そこに対しても今もって疑義が付されているわけだから、それに対して説明責任を果たす必要は絶対あると思う。
もし、その説明責任が果たされているのであるならば、ここまでこんな問題になってないはずだ。
そもそもなぜ1年延長という結論が出てきたのか、それだって説明が果たされてないからだ。
今回もまた附帯意見にも説明責任を果たすべしと出ている。
議会の方だって理解を十分に得られていると思ってないって証拠だと思う。
だからその将来構想、何とかの1つ覚えみたいに繰り返しているけれども、そこが問題なわけだからそこまで立ち返って、それこそ根っこの話をしっかりやって頂きたいとう。
決まったことだから変えられない、こういうことを白石教育長以下が繰り返し仰っておられるけれども、だから反発が出ているのだ。
この点を理解しておられないんじゃないだろうか?
〈安部孝〉
じゃあ、教育長、総論的にどうぞ、ご意見についての所感を…。
〈白石晃〉
理解っていうところは、これは1年前に話を戻すと、やはりいろんな凍結という請願が出てきて、それでいろいろ議会の方でも関係人の方からも意見を聞いて、それから他県の状況もいろいろ聞いてきたということもある。
それでその結果、ああいう附帯意見が出されてきたということだ。
それで繰り返しになるけれども、将来構想は着実に進めなさいと、それで二高については1年間延ばして、その間に十分な話合いをしなさいということである。
十分な話合いをしなさいという意図、背景はおそらく理解がまだ不十分じゃないのかというところの発想があって、議会の方がそういう附帯意見をつけたんだろうというふうには思っている。
従って、その理解を得るべく今、十分な話合いをしているのがそうじゃないんでしょうかという話なのだ。
〈佐藤茂〉
ならばお聞きするが…、
〈白石晃〉
それともう1つ…、
〈佐藤茂〉
ならばお聞きするが、理解を得られるとでも思っているのだろうか?
〈安部孝〉
佐藤さん、まだ発言中だから…、
〈白石晃〉
ちょっと、佐藤さん、まだ発言中だからさ、少し黙っててくれるかな。
〈安部孝〉
教育長、続けて…、
〈佐藤茂〉
同じような発言ばかり繰り返したって無意味だと思う。
〈白石晃〉
だからちょっと私に話をさせてほしい、最後まで。
〈安部孝〉
はい、教育長。
〈白石晃〉
それで、一応今度の、附帯意見が先程の公平・公正だって話があったけれども、あれについての今、佐藤さんが引用した前の部分、一応読み上げてみると、「県立高校の一律共学化は着実に推進すべき」というふうに書いてある。
1年前の姿勢と全然議会側の姿勢は変わっていない。
それでこれは読み方でいろいろ議論はあると思うけれども、「今後の教育施策の推進に当たっては云々かんぬん」とある。
だから、これは今後の話である。
だから共学化の話については、特に一律共学化は着実に推進すべきだということで議会は附帯意見をつけたということだから、これは1年間の経過を踏まえながらこれは議会がつけたんだろうというふうに思う。
だからその点で言えば、確かに理解云々かんぬんの話はある。
それで平行線をたどっているってことの事実もある。
それはこの前のいわば、議会での最終の常任委員会でもいろいろ私の方に質問された。それでこの調整会議の状況もお話し申し上げた。その話を聞いた上でこういう附帯意見をつけている。
だから、その点でこれは理解してくれとか何とかいう話じゃないけれども、事実上こういうふうな附帯意見がついてるということだけは理解してほしい。
〈佐藤茂〉
はい(挙手)。
〈安部孝〉
はい、佐藤さん。
〈佐藤茂〉
反論申し上げる。経過を踏まえて、それから議会にもご説明し、調整会議の内容を伝えたと、こういうことなんだそうだけれども、ではその文教警察委員会に対して、白石教育長はこの調整会議の内容なり、雰囲気なり、あるいは各関係者の理解の度合いをどの程度正確にお伝えになったのかそこを問いたいと思う。
〈安部孝〉
はい、教育長。
〈白石晃〉
「正確に」というところは、これはどこからどこまで行けば正確だっていうところはあるけれども、各委員からはどういう話合いをしたのか、そこで教育委員の方でどこまで、共学化の計画は変更できないのかというようなニュアンスの話もあった。
まあ、そういったことで、1時間ちょっと以上は話合ったわけだけれども、その中で私の発言できる範囲内で、というか私のいわば言葉として発言できる範囲内で私は説明したつもりだ。
〈安部孝〉
佐藤さん。
〈佐藤茂〉
それはついこの前の文教警察委員会のその1時間の中で喋ったに過ぎないと、こういうことだ。
今まで何ヶ月間も時間を使って、しかも今回その会合が7回目を数えるに至って、大分内容もそれから時間経過もある。
それは文教警察委員会にも報告していなかったということを今、この事実としてお述べになったということだと思う。そういうことだね?
〈安部孝〉
それは質問なのか?
〈佐藤茂〉
いやだから、そうですねって聞いて、返事がないからそうなんだと思う。
〈安部孝〉
教育長、そういう見解で…?
〈白石晃〉
それはとらまえ方だ。とらまえ方っていうのは、この一律共学化について請願が出てきて初めて議論になった。
だからその前にいろいろ議員として、これは各議員がどこまで勉強しているか分からないけれども、いろいろな情報はもっていると思う。
それで特にいろんな方達と接触してるはずだから、これはいろんな形での情報は得ているというふうには理解している。
〈安部孝〉
それって言うのは議員さん任せの話であって、ここで今問題になっているのは、白石教育長から文教警察委員会の各議員さん達に対してどれほど正確に、どれほど的確に、どれほどその時宜に合わせて説明なさっておったかと、そこなのだ。
議員が勝手に勉強してるからあとは知らないって答えたのと同じだ、今のは。
〈安部孝〉
はい、教育長。
〈白石晃〉
これはもうそれこそ水掛け論だけれども、私としては的確に説明したということだ。
〈佐藤茂〉
「私としては的確に」、それは白石さんの主観でしかないんじゃないだろうか?公平、公正な目で見て、的確かどうかはそれは証明されるもんじゃない。
公平・公正な目で見て、的確であるならばきちんとそれは示して頂きたい。
〈白石晃〉
じゃあ反論するけれども、私の話を聞いて附帯意見をこういう形で出したっていうことは事実だ。
〈佐藤茂〉
それならば、白石さんの、白石さん流の主観に基づいて説明して、それでその採択、議員さんの判断を引っ張り出したと、こういうことになるわけだね?
〈朝倉亮〉
はい(挙手)、関連してお願いしたい。
〈安部孝〉
じゃあ、簡潔に。
〈朝倉亮〉
若干省略というかどうか分からないけれども、その時私は全部傍聴していた。
ただ、これは失礼な言い方かどうか知らないけれど、議員さん、特にこちら側の議員さんからはね、こちら側っていうのは今の野党、旧与党さんかな?あなた、教育長に対して少なくとも理念とか目的とか、そういうものに対する話は全然質問はなかったね。
要するに決めたもんだから早くやれという結論だ。
特にこちらから見て一番右端の人なんかそんな感じだな。
だから、何1つ本質についての質問はないということは、逆に言うと、そういうレクチャーを常にやっておられるのか?ここで平行線だ、平行線だと怒っているらしいけど、何が平行線の原因かがお分かりになっていないんじゃないかって感じた。
教育の目的とか、本質とかそういうものに対して何1つ出ない、あれで常任委員会を開いたといったって、そういうものなのだろうか?ただし、この新しい附帯意見についてはこれは額面通り。
ただ共学化問題については、これは従来の立場でやむを得ず入れたのだろうが、今後の政策の推進に当たって公平・公正、県民意向の把握、これは従来の枠を破った新しい考え方だから、これを足がかりにして今後とも議論したいと思う。
そういうことだ。今まで全然ない話だ。
〈高橋正道〉
ちょっと関連でよろしいか?
〈安部孝〉
時間もだんだんなくなってきたので…、まあ、議事の整理ということで…、
〈白石晃〉
校長先生の話はどうするのか?
〈安部孝〉
え、誰の?
〈白石晃〉
校長先生の話。
〈安部孝〉
ああ、二高の…、
〈高橋正道〉
その前に、今の附帯意見の話が出たのでこれとの関連で申し入れている議題があり、それを先にさせて頂きたい。
〈安部孝〉
あと、二高のビジョンの話もしたいということなんだけれども…、
〈白石晃〉
折角だからこちらから…、
〈安部孝〉
時間も残ってないものだから…、
〈白石晃〉
我々の方は予定してるから…、
〈安部孝〉
じゃあ、高橋さん、最初の5分、そのことについて…、
〈内田正之〉
私の発言は理解と協力に関してなので、指名されるときはお含みおき頂きたい。
〈安部孝〉
はい。ただ全部つくせるはずはないので、そこのところの…
〈高橋正道〉
附帯意見では…、
〈安部孝〉
ちょっと5分ぐらいで、そこをやろう。
〈高橋正道〉
附帯意見は2行だけだから…。
その中で、「今後の教育施策の推進に当たっては」というところで、「公平・公正な県民意向の把握に最善を尽くすべく、十分な説明責任を果たすこと」。
まあちょっと日本語的には少しおかしな部分があって、理解できない部分があるんだけれども、大体これができた経過を考えると分かるが、公平・公正な県民意向の把握に最善をつくすというふうになっているけれども、これについて具体的に明確にお答え頂きたい。
〈安部孝〉
はい、じゃあ、教育長。
〈白石晃〉
附帯意見をつけたのは議会なので、議会はどういうつもりで書いたのかはちょっと分からない。
だだ私の、いわば額面どおりこれの字面からいって、こう解釈するのかな、ぐらいの感じで申し上げたいと思うけれども、この最初の「県立高校の一律共学化を着実に推進すべきであるが」っていう部分について、これは今年2月議会で付された意見があったわけだが、これに引き続いて再確認したのではないかというふうには考えている。
〈高橋正道〉
この2行目の「公平・公正な県民意向の把握」についてお聞きしている。
〈白石孝〉
すいません。もう1つある。
それで、「今後の教育施策の推進に当たっては、公平・公正な県民意向の把握に最善を尽くすべく十分な説明責任を果たすこと」。
まあこれは仰るとおり、日本語的にはどうなのかなというところはあるけれども、我々の解釈だけれども、今後の教育全般に関することについて、例えば、学区問題の話がある。
それから入試の問題がある。
それから学力向上の話もある。
それから進学実績向上の話もある。
それで共学化のみならず、県の教育界についてこれからやらねばならないことがいっぱいある。
共学化の方はこういうことで「着実に推進すべき」ということで一応の方向性は出たんだけれども、これから先程言ったような学区をどうするかとか、入試をどうすべきかというところの大きな政策を推進する際に、きっちりと県民意向の把握に最善を尽くしなさい、十分な説明責任を果たしなさい、ということを記載したものであるだろうということであれば、これは至極当然の話である。
我々もいろいろ議論はあるけれども、例えば共学化の話であったときも、アンケートをやったとか、有識者会議はやったとか、そういう県民意向の把握に尽くして、説明責任を果たせってことであれば、1年間延長しなさいと、十分な話合いをしなさいということも言われているのでこういった会議も一応もたせて頂いて、現在は話し中だということだから、いずれ今後のいろんな課題があったときのその教育政策の推進に当たっては、こういう当然のことをやって行きなさいよ、ということの解釈というふうに我々は考えている。
だからこれについてはいろいろ異論があると思う。
〈高橋正道〉
(異論は)確かにあると思う。
それは委員会においてこの附帯意見が出てきた経過、それはどの程度ご理解なさっているのか?これは休憩に入って、休憩の中でこの附帯意見をつけてという案が出てきたけれども、その経過というのはやはり大事にしなくちゃならないと思うし、あるいは確認をしなくちゃならないことがあるんじゃないかと思う。
ある意味で政治的決着という部分がある。
〈白石晃〉
副会長さんのお話はちょっと分からないけれども、いずれこの請願をどう取り扱うかというところの話があって、それで請願っていうのは一応採択か不採択かという話があって、それで採択するにしても議会としてはいろいろもの申したいというところは附帯意見という形で出る。
だからそれはいろんな、我々から聞いた話、皆さん方から聞いてる話もあるだろうから、そこら辺のいろんなところを議会としても判断しながら、こういう意見を出してきたんだろうというふうには思う。
〈柴田克彦〉
はい(挙手)、1分だけ。
〈安部孝〉
柴田さん。
〈柴田克彦〉
白石教育長の附帯意見の解釈は全く独断的だね。
独善的だと私は思う。
「一律共学化は着実に推進すべきである」と書いてある。
書いてあるが、それはあくまで、「…であるが…」となっているのだ。
そして「今後の教育施策の推進に当たっては、公平・公正な県民意向の把握、十分な説明責任を果たすこと」、これをさらにもう1回言っている。
この前、2月の請願採択でも附帯意見の一番最初で共学化は進めろと、だけども十分に説明しなさいよと。
まあ、議会としては宮城県の行政の継続ってことを非常に気にしていて、そしてできるだけ行政の方々を信頼しているのだ。
だからこの前ここで何十分にもわたって、いろいろ二高の調整会議では全部白石教育長さんが返答した。
この返答も白石さんとしては十分かも知れないけれども、我々はその時傍聴人であって、この二高側の人間としては何であれしか言えないのかなぁ、何で行政側に立った意見しか、文教警察委員会ともあろうものが我々の意見も聞かないのかというふうな感を強くした。
そういう意味で、この辺もう少し県議会も県民の皆さんもこの問題、この共学化の問題については十分話合いなさい、何を話合う?なぜ共学にしなかったのか、しなければいけないのか、もう1回原点に返れって。
さっき次長が言ってたけれども、次長はなんかもう前のことは全然頬っかぶりなのだ。
次長ね、よろしいか?「今を大切にこれから、これから…」だけなんだ。
構想にしても、県教委側から出てることでも、じゃんじゃんじゃんじゃんここ2年の間に、少なくともこの1年の間に、なぜ共学化しなければならないんだという理屈が最初は4つか5つあった。
それがどんどんどんどん論破されるとこれは全然口にしない。
これは全然口にしない、これは口にしない、結局は今、門戸開放だけだ。
税金の問題だけだ。
こういうところはね、情勢が変わったという意識をもう1つもってしい。
我々も何とかしたいのだ。
どっか話合いで、もっと続くのならもっと続けてもいいと、何とかこれを、ただ単なる政治問題にしたりなんかじゃなくて、もっときちんとした行政、教育行政の中にも純教育的な、教育的なものも入れて物事を考えたい。
そういうところを1つね、十分考えて頂いて…。
我々もこれをただ対岸の向こうとこっちは敵対関係で、全然駄目になるんだと、ただ言いたいことを言い合うんだと、こういう会議にはしたくない。
何とか歩み寄れるものだったら歩み寄って、宮城県の教育っていうものを素晴らしいのにしたいと思っている。
その辺りをもう少し考えて、これで決まったんだ、決まったんだって言うことだけは引っ込めて頂きたい。
〈安部孝〉
さっき内田さんが理解のことを言っていたから今、ちょっとつながってきたと思うので、はい、じゃあ、発言の機会を…、
〈内田正之〉
この調整会議の位置づけ、これは前回も言及したのだが、先程教育長さんも仰ったように、説明責任を果たす場である。
何についての説明責任かっていうと、一律共学化という政策について、その決め方及び進め方、いわば決定過程と進める過程、その2つのプロセスについて自分達のやっていることが合理的なんだということを説明する場、我々はそれに対していろいろ質問をして答えを求める場、基本的にはそういう場だというふうに位置づけている。
それでこの調整会議に臨むに当たって、先程PTA会長も紹介したアンケートをとった。
これは第2回目の調整会議の時に出席した全員の方にお渡ししているが、単なる数字だけじゃなくて、いろんな自由意見欄に非常に多くの方が書かれて、多くの保護者が書かれている。
それで我々PTAの役員としては、単に反対だから反対だということではなくて、仮にその一律共学化という政策に賛成であっても、いろいろ疑問を持っている方にもここに来て頂いて、発言してもらっている。
それは今までお分かりだと思う。
前回も自分は個人的には一律共学化自体には賛成だけれども、でもこういうところは疑問を持っているからお聞きしますということで、本当にその予算的な裏付けがあるのかどうか、ちゃんとやれるのかどうか、聞かれた賛成の方もいた。
あるいは一律共学化の理由、これについて5つ文書で回答頂いたけれども、全く具体性がなく理解できないと、自分個人としては賛成ではあるけれどもこれでは全く具体性がなくて、これで検討しろといわれても困る。
そういうことを言われた方もいた。
だから私らは、特にPTAの場合には、どっちかのスタンスに立って運動をやるというような団体ではないと思っているんで、極力そういう保護者の中にある意見を集約して、それを正確に反映させようというふうに思っている。
だからここに出てくる人は賛成か反対かを問わず、まあ立場上反対の方がもちろん多いわけだけれども、賛成の方も問題意識を持って出られている。
単に県教委が言っていること、単に言うことを進めましょうなんていう方はここには来ない。
そういう中で、これは第2回目の調整会議で質問した事項を大きく分けると、2つだった。
共学化の理由、これが1つ。
あともう1つは共学化の時期の問題、なぜバラバラにやるのか。
いろいろやり取りさせて頂いている中で、一律共学化については性差による受験機会の公平さを確保するということをかなり大きな柱としてるってことは伺えたけれども、じゃあ、それは今までやってきたことが間違っていたのか、あるいは別学校を残すことが違憲あるいは違法な状態だというふうにお考えなのか、実際そう考えるグループもある。
これは違憲・違法だと考えるグループもあるので、あえてその点をお聞きした。
それで教育長さんは、いやそうではないと、宮城県の場合にも政府見解に従って別学を残すことが違憲・違法だとは考えていませんと、要するに選択の問題ですということをはっきり仰った。
それでいて、これまでの別学が1部残っているという状態について、あるいはそういう政策をとってきたこと…、これはわれわれは併存とか共存と呼んでいるけれども、そういった政策をこれまでとってきたことについて、何ら具体的な弊害はないというふうに仰る。
それは今まで県教委から出てきた資料にもそう書いてある。
では、そういった具体的な弊害がない政策を変更するに際して、変更前後のメリット・デメリットというのを具体的に検討しないっていうことが一体あるんだろうかと、予算をかけて相当多額な予算をかけて変更するのに、そういうメリット・デメリットを検討しないということがあるんだろうかと。
でも、それについては結局メリット・デメリット論だと、検討してないという答えだった。
まあ、そう言われてはそこから先は進めないわけだ。
時期の問題についても、いろいろやり取りしたけれども、前回85億という予算の枠の中で、例えば平成22年までプールすることによって、いろいろその予算建てを考えて行きたいということを教育長さんが仰っている。
そうであれば結局、同じ学区でなぜ時期を違えなくちゃいけないのか、全部揃った時期に予算をプールするなり何んなりして、何で一斉に共学化することができないのか。
これについてなぜその時期を違えるんだという説明に対しては、結局これはまあ、私の方から聞いて、そういう考えですというふうに教育長さん、議事録によれば答えたのだが、要するに、ある程度の時期のばらつきはもうしょうがないと、それによって受験がある程度混乱を生じること、これまでの現状からしてバランスを失してもそれはやむを得ない、そういうお考えだということですかという質問に対して、「そういう考えです」というふうにお答えになっている。
2回目の調整会議で質問した大きな柱2つについてすら、まあそういう回答で、これが平行線(の原因)なのだ。
それでこういった問いに対する回答というのは私らにしてみれば、賛成の立場に立とうが反対の立場に立とうが到底説明責任を果たしているというふうには思えない。
言いたいのはそういうことだ。
〈安部孝〉
ということで、何か意見…所見があればどうぞ。
〈白石晃〉
まあ、ここは説明責任ということであれば、納得するかどうかというところだが、納得すれば説明責任が果たされた、ということなんだろうか?ということは、我々には我々なりの考え方があって、それを世の中にさらしてきて、そしてそのさらしたものについて一応了解を得て、それで進めてきているというのが事実である。
だから確かに共学化の理由についてはどうなのか、別学が残っている状態が悪いことはやってないんではないかと、だけどもそれを一律共学化することについてどうなんだっていうところの議論は確かにあった。
まあ、それについては先程から言うように、政策変更だからその政策変更がいいかどうかというところの問いかけは、これは世の中にしたということだ。
その中で一応認められたというふうな認識は持っている。
だから、その時に説明したそういう事柄を我々は今も説明しているということである。
それから時期については、これはもう繰り返しになるけれども、結局は、発表する理由というか要件そのものがどういう要件できたかということも、これまた前からずっと説明はしている。
それでその学校ごとにそういった事情が違うので、それについては私がやむなしと言ったのはそういう意味だ。
ただ、やむなしであったにしても、それは子供達が被るいわばリスクというのがあるから、それについてはそのリスクを解消するための措置はとって行きましょうということである。
だからできるだけ我々はまあ、学区の話も当然絡んでくるけれども、子供達がそういうことで平等に受験機会が与えられるとか、そういったことがあるように、それはやっぱりリスクを解消していく責任は我々にもあるというふうには考えている。
〈安部孝〉
はい、内田さん。
〈内田正之〉
えーと、今、言ってるのもすれ違いというか、多分教育長さんもお分かりになってるのにあえてすれ違いにしているように私には思えるんだけれども、その時期の違いについて言えば、それは教育長さんの方は初めにできるところはもうやるべきだという考えにお立ちになるから、だからその熟度の違いってことによって、高校によっては、例えば平成17年までには準備できませんでした、平成18年までには準備できませんでしたと、そういうズレるのはしょうがないということになるのだ。
それは初めにしなくちゃいかんというふうにスタートラインのところに基準線をおいているからそう考えるんで、私が申し上げているのは、予算のプールなども可能であるならば、そういう熟度の遅いところに合わせて、遅いとこっていっても平成22年までっていう大枠はあるのだろうから、そういうところの範囲内でなぜ遅いところに従って同一学区で同一時期に共学化できないのかという質問なのだ。
そういう質問をしているというのは、もう何回もやって分かっているじゃないか。
それに対して熟度が違うから…、今、熟度という言葉はお使いにならなかったけれども、各高校によって違うってのは、結局、このあいだの議事録で言えば、熟度の問題である。
熟度が違うなんてことはこちらは分かった上で言っている。
なぜ同一学区で平成22年までの間で同一時期にできないのか。
熟度の遅いところに合わせればいいではないか。
それがなぜできないのかという質問に対してお答えにならないから説明責任を果たしていないというふうに言っているのだ。
あともう1つ、一番最初に言われた、納得しなければ説明責任を果たしたことにはならないのかということについて言えば、それはそうではないと思う。それは世間的に見て、納得しうるような説明をしているにもかかわらず、たまたまここにいる関係者は納得しない、そうであれば説明責任は果たしたことになるんだろうとは思う。
ただ私らは、世間的なそういう説明責任を果たしているとは到底思えないのだ。
だってまた繰り返しになるけれども、予算を使って、多額の予算を使って制度を変える、政策変更するのに、変更前後のメリット・デメリットの検討はしませんでした、そういう性差による受験機会の公平・不公平というそういう理念的なものがあるというのは認める。
それもメリット・デメリットに含めて総合的に考えたっていうんだったら分かる。
でもここは何回も繰り返し尋ねたけれども、そういうメリット・デメリット論では検討しませんでした、それがお答えだよね。
それが世間相場的に見て説明責任を果たしたことになるんだろうか?私らはならないと思うから、平行線なんだっていうふうに考えているのだ。
あともう1つはこの前も申し上げたけれども、自分達は決定過程において説明してきたことをここでも繰り返してるだけだと、何ら間違いありませんと、言ってみりゃ理解しないのはそちらの勝手でしょっていうふうな…、まあそこまでは言わないかも知れないけれども…、まあ、そういうことなんだと思う。
私らが求めているのは、反対・賛成の立場のどちらに立とうが、より具体的に説明をしてくれることなのだ。
それが先程のような答えだから、回答だから、私らからみると、これは世間的にみると我々もそうだと思うんだけれども、説明責任を果たしてないんじゃないだろうかと(思う)。
まあ、もし決定過程でも同じような説明をやって決定してきたんだとすると、やはりその時点での決定の仕方というのは、プロセスというか手続きの面からいってかなり問題があったんではないかなというのが我々の考えだ。
〈安部孝〉
今のは大丈夫?
〈鈴木隆一〉
事務的に修正。
〈安部孝〉
あっ、そう。じゃあ、はい。
〈鈴木隆一〉
副会長さん、先程、「予算をプール」という話があったが、何年かの分をどっかにストックしておいて、それを一斉に使えるというシステムっていうか、制度にはなってないことはお分かりの上でのお話で…?
〈内田正之〉
いやねプールっていうふうにこないだ仰ったからね。
であれば、私も行政の専門家でないんで、説明して頂ければ…、
〈鈴木隆一〉
そこは修正して頂きたいんだけれども、85億って教育長が言ったのは、年間そのぐらいの枠をもって、そういう意味で多分プールという言葉を使ったかも知れないが、年度年度そういう予算があるということだ。
だからどっかにストックしておいて一遍に使えるというシステムにはなっていないんだということはご理解頂きたい。
そこが間違ってるとちょっとさっきの話が違ってくるかも知れない。
〈安部孝〉
システムを変えれば別だけどね。
〈内田正之〉
「プール」というのはどういう意味だったのか?
〈白石晃〉
結局、今、言ったように毎年85億の枠がある。そうすると例えば5ヵ年というと、85×5=425億円、そのくらいの金は5ヵ年で使えるでしょうねって、話なのだ。
〈内田正之〉
だけど、そのことで…、
〈白石晃〉
それを何年に何を、どこの学校を作るかってことは、でこぼこは当然出てくるから、それはそういうことで全体を見回しながら調整できるんじゃないのっていう話である。
〈内田正之〉
そうであれば、別にプールという言葉は使わなくても説明できるんじゃないか?
〈白石晃〉
プールってのは…、いやいや、私の言うのはそういう意味なのだ。
〈内田正之〉
前回使われて…、議事録も今日確認したけれども、やっぱり使ってるんでね。
〈白石晃〉
プールってのは使った。だけども、私が使ったのはそういう意味なのだ。
〈朝倉亮〉
はい(挙手)、よろしいか?
〈安部孝〉
はい。
〈朝倉亮〉
いや、そういうお考えだからね、前に安部先生に叱られたけれども、1兆4千億が何が何だか分からんうちに積み上がるのだ。
赤ちゃんからお年寄りが60万円だからね。
赤ちゃんが生まれたら60万円だもう。そういうその何が何だか分からんところがさっきから質問してるようにね、もう少し何ていうのかな、深く考えるなり、県全体の財政問題なりを考えた上でやるべきじゃないのかな。要するに、プールできないっていうのは、85億ってのは、85億は必ず使わなきゃ損だという、これはまさにその発想そのものじゃないか?85億が決まってて、プールできないっていうのは、85億はもう初めから使わなきゃいかんと、使うためには例えば、仙台二高をね、ちょっとやろうかということになるんじゃないのかな?
〈鈴木隆一〉
その議論とはちょっと違う。
〈朝倉亮〉
違うたって、そうしかとれないね、
〈鈴木隆一〉
そこは論点がちょっと違うと思う。
〈安部孝〉
えーと、あと残り時間、だんだん…、はい。
〈鈴木密明〉
先程の質問に戻るけれども、予算ってどのぐらい使うんだろう?
〈白石晃〉
はい?
〈鈴木密明〉
予算は2,3百億円ぐらいだろうか?
〈白石晃〉
何が?
〈鈴木密明〉
22年度までに共学化に投資する予算、425億円でいいね、分かった。
〈白石晃〉
22年だから、85億×5…、ただそれは共学化だけではない。
〈鈴木密明〉
分かった。まあ、釈迦に説法で恐縮なんだけれども、宮城県の17年度末の県債残高は1兆3千747億円だ。
18年度から21年度まで2千億円の財源不足である。
何回も言うけれども、宮城県は倒産会社だ。
そこで11月に新財政再建推進プランというのが出された。
この中で教育庁の削減目標としてはいろいろある。
総務課;地域の教育力向上支援事業の縮小。
聾唖学校の管理経費の縮小。
高校教育課;基礎学力向上事業の縮小。
スクールカウンセラー事業の縮小。
特殊学校給食費の削減。夜間定時制夜食削減。彼らに飯ぐらい食わせてやってほしい、ま、ちょっと冗談だけれども…。
さらに私学助成金を2005年で、私学1人当たり宮城県はいくらの補助を出しているのか?
〈白石晃〉
え、ちょっと、その…、
〈鈴木密明〉
私学助成金。
〈鈴木隆一〉
それは総務課で扱うけど…、
〈鈴木密明〉
総務課で扱うけど、教育と…、
〈白石晃〉
トータルで大体100億ぐらいだ。
〈鈴木密明〉
高校生1人あたりでは?
〈白石晃〉
高校生1人当たりはちょっと分からない。
〈鈴木密明〉
293,835円だ。これは全国で第何位か?
〈鈴木隆一〉
40何位…、
〈鈴木密明〉
その通り、41位だ。
宮城県としてこれも削減しようとしている。
つまり、今、言ったのは、吟味して作った予算をさらにこんなに宮城の教育が遅れているっていうにもかかわらず、基礎教育とか大事な大事な子供の教育費を削減しようとしているのだ。
養護学校管理経費も削減、多分ご存知だと思うけれども…。
〈鈴木隆一〉
知っている。これは我々が提案している…、
〈鈴木密明〉
だからご存知のとおり、釈迦に説法で恐縮だけれども、こんな目まぐるしい削減をしなければ宮城県は生き残れないのだ。
それなのに、検証もしないでという言い方もおかしいけれども、もう少し吟味をすべきこの共学化のところに400億も500億も投資するのか?県民が納得すると思うか?そこで今、内田副会長が言われたとおり、説明責任を果たしていない、そこのところが本当に我々が理解できれば諸手をあげて白石教育長を応援すると思う。
〈鈴木隆一〉
本当かね…?そこはね、だから平行線をたどってきて、項目別に分ければいくらでも項目はあるんだけれども、この理解のところに近づいて来た時に、何が一番の論点かって言うとやはり結局は伝統文化だ。
〈鈴木密明〉
伝統文化と仰るのならば、60年も100年もかけてきた伝統文化というものの検証をきちっとすべきで、それであってもやっぱりこの文化を残すべきだとか、あるいは内田副会長が言われた今までの検証をして、じゃあ共学化になったときの良さはこういうところだということをきちっとやらないと、ただ性差の問題とかだからみんな反対しているのだ。
仮にその問題がきちっと説明されていれば、80%とは言わないが、6割とか7割のお母さんが、ああ、そうなんだと、新しい宮城の教育はこうなんだっていう、多分賛成するだろう。何回も言うけれども、現に通わせているお母さん・お父さんの8割が反対だって言うのは、そんなところじゃないんだろうか?だから何回やってもこうなっちゃうんだと思う。
〈鈴木隆一〉
だからそこは…、
〈鈴木密明〉
しかもそんなものに多額の…、何回も言うけれども宮城県は倒産会社だ。
来年の3月で宮城県は1兆4千億の赤字会社だ。
こんな財政厳しい中で、我々県民の税金を使って、400億円も投資できるのか?何回も言うけれども私は共学化、賛成でも反対でもない。
〈鈴木隆一〉
あ~、そうだろうか?
〈鈴木密明〉
内田副会長と同じスタンスだ。本当に宮城の教育を考えている。多分同窓生の皆さんもそうだと思う。
ただ我々は納得できない。
あの、お渡ししたアンケート、300人が書いてくれた声、賛成の方も理解はしていない。そこだと思う。
〈高橋正道〉
1つ…、
〈鈴木密明〉
最後にはもう教育長の…、
〈高橋正道〉
大事なことなのだ。
〈安部孝〉
ちょっと待って頂きたい。
〈鈴木密明〉
教育長の、なんていうか、本当に教育を考えるという教育長の立場、最後の英断を私は期待する。
〈安部孝〉
えーと、あと残り時間は15分もないんだけども、二高の校長先生から将来ビジョン関係の資料の提出が…、
ここで朝倉氏など二高側出席者から、“時間ないな”などの発言あり
〈安部孝〉
それを議題にしてほしいという申し立てがあるんだけれども…
ここで佐藤茂氏より、“紙の配布で十分です”との発言あり
〈白石晃〉
そこはやっぱりやっていただいた方がいいんじゃないかと思う。
ここで高橋正道氏、朝倉亮氏などから、“今日は時間がないから”“それよりももっと大事なことがあるから”“基本的なことを論議したいので”などの発言が相次ぐ
〈朝倉亮〉
中途半端な紙は要らない。この前1回聞いたから…。
〈安部孝〉
じゃあ、鈴木次長。
〈鈴木隆一〉
進め方なんだけれども、我々が打ち合わせたときにも、今後の二高がどういう姿になるのかという話を校長からしっかり聞いてもらいたいということを提案して、そういうスケジュールになったわけなんだけれども、残念ながら今日もあと10分ぐらいということになってしまったんで、今から校長先生が話してもまた中途半端になると思う。
だからここは校長先生にもちょっと今日は諦めてもらうが、多分そうせざるを得ないと思う。
〈安部孝〉
ビジョンのことを議論する状況に…、どうなの?
〈鈴木隆一〉
ただし次回は必ず入れてほしいのだが。
〈安部孝〉
こういう要望もあるんだけど…、
〈高橋正道〉
調整会議はね…、
〈安部孝〉
高橋さん、ご意見、ご意見。
〈高橋正道〉
調整会議は2時間しかない。
結構大事な…
ここで傍聴席や浜田毅氏から、不規則発言が相次いだため、
〈高橋正道〉
静かにしてほしい。静かに!
〈安部孝〉
(なおも浜田毅氏が何か発言を続けたため)ちょっと待ちなさい。
〈高橋正道〉
(なおも発言を続けようとする浜田氏に対して)私が発言しているんだ、ちょっと黙っててほしい。
(調整会議は)2時間しかないのだ、そんな中で校長が説明すれば、こないだ浜田さんともやったけれども、10分くらいにしてくれ、いや15分だ、20分だで、結局質問が入るともう1時間ぐらいになってしまう。
半分使ってしまう。だからもし必要だったら、別な場面を作ってもらってもよい。
調整会議では無理なのだから。
〈安部孝〉
ああ、なるほどね。
〈高橋正道〉
実はPTAの方はこないだも聞いているのだ。
だから別の場面でできるだけ多くの人が聞いた方がいいんだったら、そういう場面で話してもらうということでいいんじゃないだろうか?
〈安部孝〉
じゃあ、ちょっと浜田さん。
〈浜田毅〉
今回の二高の校長の話なんだけれども、第5回(の調整会議)でね、ちょっと骨格みたいな話をさせて頂いて、それでもっと聞きたいと、もっと詳細を説明しなさいということで、第6回にそういった資料も出せということで説明の機会を予定してて、6回目に説明できなかったわけなので、今頃説明は要らないという話にはならないかなと思うんだけれど…、
〈佐藤茂〉
それは違うんじゃないの?
〈浜田毅〉
違うんじゃなくて…、
〈佐藤茂〉
違うんじゃないかな?
〈浜田毅〉
議事録をみて頂ければ結構だ。
〈安部孝〉
校長先生、はい、どうぞご意見。
ここで朝倉亮氏から、“時間がない”との発言あり
これに対して浜田毅氏から、“何のための会議ですか?”との応酬あり
再び朝倉氏より、“時間がない”との発言
〈柏葉浩明〉
私は5回目の時に説明させて頂いた。
その時に、まず1つ資料の提示が必要だろうというご指摘を頂いた。
それからもう1つは、教育理念が欠如しているというようなご指摘まで頂いた。
で、この部分について資料を出させて頂いて、そして補足的な説明をさせて頂こうということで、実は今日お願いしていたわけであるが、これからこれだけの時間で、ちょっと私も自信がないのでできればまたの時間を頂ければと思う。
ここで朝倉亮氏より、“それでいいんじゃないですか。
聞かないと言ってるわけじゃないんだ”との発言あり
〈安部孝〉
どうなのかな?調整会議の中で議論としてビジョンを取り上げて行くって方向にはないわけ?
〈高橋正道〉
PTAは聞いてるから、同窓会でね…。
〈安部孝〉
PTAは聞いてるの?
〈内田正之〉
PTAは11月に臨時総会をやり、その場で校長先生からこのビジョンについて何分くらいだったかな?
〈柏葉浩明〉
40分ぐらい…、
〈内田正之〉
40分ぐらい説明されており、私らは聞いている。
〈鈴木隆一〉
副会長さん、ちょっとよろしいか?この会議のそもそもは、将来の二高のあり方をどう考えるかという辺りが、何度も繰り返すようだけれども、ベースになっているので、そこの会議の中で校長が自らのビジョンを、学校のビジョンを話できる機会がないというのは、後ろに傍聴されている方も含めて、やっぱりこの会議のあり方としてそういうふうにあるべきじゃないんだろうか?
〈内田正之〉
ちょっと議事録を確認するけれどね…、
ここで朝倉亮氏から、“40分かかっているものを、何で5分でできるんですか”との発言あり
〈安部孝〉
はい、内田さん。
〈内田正之〉
5回の時にはね、説明の時間をとったんだけども、資料を渡さないまま説明されたんでは分からないということで、今日の話としては資料がなくても分かるようにかみ砕いて説明して下さいというふうに立会人から注文がついて、それでやって、その上で資料については次回までに後日配布しますということだった。
5回目と同じような、あらめての機会をとってもう1回その30分なり説明するなんていうことは、5回目の時は決めていないと思う。
まあ、議事録は確認するけれども。
〈鈴木隆一〉
もちろん、そこまでは決めていない。
ここでまた朝倉亮氏より、“決めてないからそういうことになるんだ、5分でできないよ、そんなこと。
“との発言あり
〈鈴木隆一〉
だからそれは、高橋副会長と事前の話合いの時に…、
〈朝倉亮〉
ちょっと待てって。
PTAで40分かかったものが、何で5分でできるのか?
〈鈴木隆一〉
5分で話すとは言ってない。
〈朝倉亮〉
駄目だ、そんなことは。悪のりしないでほしい。
〈鈴木隆一〉
悪のりって…、
〈安部孝〉
はい、校長先生、はい。
〈矢吹隆志〉
なぜか校長先生の発言はみんな止められるという、私は感じをもってるわけ。
〈安部孝〉
はい、校長先生、どうぞ。
〈柏葉浩明〉
前回、いわゆる学業面が前に出すぎている、そこの部分が目立ちすぎていると…、もっと大事な心身のバランスのとれた発達っていうそこの部分についての理念がかけてるんじゃないかというご指摘を頂いたんで、少なくともそこの部分については補ってご説明をさせて頂く時間、これは頂きたいという具合に思っている。
〈佐藤茂〉
ちょっと言わせて頂きたい。
PTAはもう既にお伺いになっているということ、それは事実だし、それからここに来ておられる同窓会関係者、まあ二高に限らず、その他の別学校関係者もこの二高の将来ビジョンについては読んでいる。
少なくともここに並んでいる二高側関係者、これは一通り読んでいる。
だから、ここでまた出して頂いても結構だろうけれども、重複というか、あえてまだこれについて内容をよく承知していない人に知らしめたいということであるならば、それは別途設ける方が私は適切かと思う。
調整会議というのはもうちょっと重要な問題があるわけだから、根幹に関わる問題をしっかり議論すべきだと考える。
〈柏葉浩明〉
はい、じゃあ一言だけ。
〈安部孝〉
はい、校長先生。
〈柏葉浩明〉
前回の5回目の議事録を読んで頂ければお分かりかと思うけれども、資料を出さないでこういったことを説明するのは、いわゆる問題回避だというところまでご指摘頂いた。
従って、その責任を感じてあらためて説明させて頂こうと、そういう具合に思ったわけである。
だから、少なくともそこの部分は補足説明させて頂く時間だけはどこかで頂ければ有り難いと思う。
〈安部孝〉
次の調整会議のスケジュールということにもなるんだけど、今日あと発言は…、見てる方、自由発言、お3人?じゃあ。
〈浜田毅〉
前に言ってる方だから…、
〈安部孝〉
ちょっと黙って、黙って。
発言、いいのか?どなたか?時間も限られてるから…、1人3分ぐらいで…、はい。
あとそのスケジュールの日程を調整したい。はい、最初のご意見、お名前は?
〈発言者〉
池原理枝子と申します。
〈安部孝〉
池原さんね、はい、池原さん。
〈池原理枝子〉
今日は最初に仕事でこの時間に参加できない納税者である私の主人の声を代弁したいと思う。
因みに私の夫は戦後まもなく共学化された長野県の松本深志高校出身だが、自分の体験から二高の男子高としての存続を強く望んでいる。
夫は共学化の理由が「税金による公平論」からきていることを知るや、「そんな理屈はおかしい」と言った例えば、「県立こども病院」は税金で運営されていながら、特定の病気の子しか診てもらえない病院だと聞いている。
税金で運営されていてもサービスの対象を限定するのは他にもあるはずである。
そもそもなぜ税金を使って教育するかというと、社会に貢献する人材を育成するためのはずである。
税金を使ってやるからこそ、限られた予算や設備でいかに効率よく成果を上げられるか、それをます考えるべきだと思う。
そんなふうに夫は憤慨していた。
聞くところによれば、南高の教頭先生はある講演会で、南高は敷地が広く、男子も女子も伸び伸びと学校生活を送っていると仰ったそうだが、最初から共学前提に新たに作られた学校ならともかく、現在別学となっている伝統校では、男子のみ、あるいは女子のみを前提に作られているわけだから、ただトイレを作って混ぜればよい、というものでないことは誰が考えても明らかである。
学校長はことあるごとに、「二高は東北・北海道一の進学校を目指す」と仰るが、そのためには優秀な女子を入れて、労せずして実績をあげようというのではなく、今いる在校生に落ち着いた環境で勉強と部活動などに専念できる環境を保証することがまず大事ではないかと考えている。
我が子について言うと、3年になってサッカー部を引退後、見事に気持ちを切り替えて、勉強に励んでおり、夏休み明け頃からその成果もかなりはっきりと出てきた。
そこで私も母としてあるとき息子を褒めたところ、我が子は、「女子がいたら俺ももって浮ついてて、こんなに早く受験モードには切り替えられなかったかも知れないな」と言っていた。
理想としては、異性がいても目もくれずに勉強する高校生像なのかも知れないが、しかし現実はこれが多感な時期の男子の本音だと思う。
異性に惑わされるのは高校生に限らず、大の大人にもよくある話である。
現に4年ほど前に、二高の体育の先生が1人が前任校の女子生徒と何やら不適切な関係だったことが露見して、お辞めになった1件があったことからも明らかなことだ。
母親の1人としては、男の子にできれば余計な雑念に思い煩うことなく、この時期は受験勉強に励んでほしいと願うばかりだが、その受験生の息子は最近では、二次試験用の過去問に悪戦苦闘している。
つい最近も、「二次の過去問をやってると、数学は学校でやってないことばっかりだよ。
学校で習った知識で解ける問題なんか全くないよ」と言っていた。
3年のこの時期に学校で習っていないことがあることに私もビックリしつつ、それでどうしているのかを聞くと、「予備校で教わっているから平気だよ」と答えていた。
「東北・北海道地区一の進学校を目指す」と、校長先生がいかに豪語し、「二高ビジョン」に美辞警句を並べようとも、これが二高の現実である。
結局は水面下で生徒が自主的に予備校や塾の力を借りながら勉強しないことには、目標はあくまで目標であって、絵に描いた餅にもならないと思う。
今日は遊佐美由紀先生もいらっしゃるので特に申し上げたいことは、優秀な女子は二高に入らないと将来の道が開けないのか?ということである。
2月に二高共学化の1年延長が決まった翌日の朝日新聞には、中2やその保護者の意見や嘆きが載っていた。
それらはまるで二高に入らないと自分や娘が難関大学に行けないかのような、将来を悲観するような声だったり、女子高では偏った人間になりそう…という憶測でものを言う論調だった。
私の姪は優秀ではないが栃木県の女子高から福島大学に入った。
このように男子高からも女子高からも同じ大学に入れるし、志さえあれば女子校卒でもお医者さんにでも、弁護士さんにでもなれる人はなれるのである。
1つの山にもいくつかの登山道があるように、女子高からも男子高からも共学高からも少なくとも進学はできるはずだ。
現に遊佐先生も古川女子高をお出になって、県議として男性を凌ぐほどのご活躍をなさっておられるいずれにしても、女子ばかりの学校で学んだからといって、偏った人間になるのならまさか文教警察委員長の要職にまでお就きにはなれないと思う。
もし、まれに女子中学生で二高に入れないのを悲観している子がいたら、「別に二高なんかに行くばかりが道じゃないよ」と助言してやるのが周りの大人の役目ではないだろうか?今回、共学推進派の請願が採択されたということで、その新聞の見出しを見た瞬間に我が家では主人と息子達から一斉に、「えっ、何で?」という叫び声が上がった。
「村井さんが知事になったのに何でそうなるの?」と。
この問題の経過を事細かに見ていない一市民・県民、ましてや高校生には、知事が公的に掲げたことがなぜこういう事態になるのか全く理解不能だと思う。
宮城県の高校教育が教育現場に1度も立ったことがなく、長く行政職にしか携わってこなかった教育長とわずか10人の県の文教警察委員など限られた人達だけで大きく改悪されてしまうことに、一保護者として、市民・県民としてこの場を借りて強くその理不尽を訴えたいと思う。
〈安部孝〉
それでは次回の日程調整に入りたい。
県議会の方は決算が入っていて、それが1月18日,19日,20日だ。
私の方は20日の夜ぐらいだといいんだけれども、その後はちょっと県外視察でいなくなるんで…、皆さんの日程はどうなんだろうか?
〈柴田克彦〉
来年に入ると、この問題に関して2月県議会という重要な問題が出てくる。
2月の県議会が始まる前段、少なくとも1月20日ぐらいまでにこの調整会議を開かせてもらいたいと思う。
18日の前は駄目だろうか?
〈安部孝〉
私は18日の夜なら大丈夫だが、決算なので執行部(教育庁関係者)はいろいろあるので…、
〈白石晃〉
できれば20日以降にして頂きたい。
〈柴田克彦〉
20日以降だと何かもう決まっちゃっていて、予算の提出も決まって、この会議は後の祭りの、単なるお互いが言いたいことを言い合う会議にしたくない。できるだけ15日前にして頂きたい。
〈柏葉浩明〉
学校としては、20日はセンター試験の前日になるので避けて頂きたいと思う。
その次の週だが、推薦入試で多忙を極める時期なので、できれば避けて頂きたい。
これは希望である。
〈朝倉亮〉
決算作ったら、予算を頭に入れながら作業をなさるんだと思う。
それで問題なのは、例えば12月15日の議会の本会議で「公平にやれ」という話、付帯決議がなされたにもかかわらず、翌16日の新聞に仙台二高の予算9千万円かな、これを発表した。
これは従来のパターンと同じではないか?だから、そんなことまで言われるのなら、松の内であろうが何だろうが早めにお願いしたい。
そこでの最終的な質疑を早めに是非お願いしたい。
次の日から付帯決議違反のことを言っておられる。
全く信用できない。
〈浜田毅〉
1月10日の週は、古川黎明中学の入試で、我々は14日の入試対応で難しい。できれば23日以降にお願いしたい。
〈鈴木密明〉
1月7日の土曜日ではどうか?たまには土曜日にやって頂きたいものだ。
我々は平日はしんどい。7日の土曜日にお願いしたい。
〈白石晃〉
20日以降にお願いしたい。
〈安部孝〉
私は協力するので、第1候補、第2候補ぐらい調整して頂きたい。
私が絶対駄目なのは1月24日から26日だ。
そこはちょっと調整して頂きたい。
それでは皆さん、ご苦労様でした。
以上