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2006年4月1日

議事報告

第10回「(仮称)仙台二高共学化調整会議」議事録

1.開催日時
平成18年3月30日(木) 16時~17時45分
2.開催場所
県庁行政庁舎17階 1701会議室
3.出席者(敬称略)
《宮城県議会議員》
前文教警察委員会委員長/安部 孝(司会兼立会人)
《宮城県教育庁関係者》(文中では「県教委」)
教育長/白石 晃
教育次長
鈴木隆一、矢吹隆志
高校教育課長
黒川利司
同課長補佐
浜田 毅
改革推進班長/中川昭三(進行役)
同 主 幹
狩野宏史
高橋真由美
《宮城県仙台第二高等学校関係者》
(文中では「二高」)
校 長/柏葉浩明
教 頭/渡辺尚人
副参事兼事務室長/平川弘二
《宮城県仙台第二高等学校PTA関係者》
(文中では「親の会」)
会 長/鈴木密明
副 会 長/内田正之
委 員/高濱まなみ、高橋幸子
《宮城県仙台第二高等学校同窓会》
(文中では「同窓会」)
副 会 長/高橋正道
会 員/柴田克彦、朝倉 亮、山下健二、佐藤 茂

〈中川昭三〉
それでは只今から、第10回「(仮称)仙台二高共学化調整会議」を開催する。
会議に先立ち、安部県議よりご挨拶を頂きたい。

〈安部 孝〉
皆さんご苦労様。この間の3月22日に調整会議のあり方について事前に話合いが持たれ、今日は論点整理ということで、貴重な時間皆さんにここに集まって頂いた。
10回目の会議ということになる。
残された課題はいろいろあるかとは思うけれども、今日は次の予定もあるようなので、1時間30分の予定で5時半までということで、意見を出し合いながらこの会議の最後に集約をして行きたいと思っているので、議事進行によろしくご協力をお願いしたい。以上である。

〈中川昭三〉
これから議事にはいるけれども、司会進行については安部県議にお願いしている。それではよろしくお願いしたい。

〈安部 孝〉
前回の積み残しもあるかと思うし、新たな問題も提起されているということで、ペーパー(注.県教委側作成・A4版4頁構成の文書「二高共学化調整会議県教委の説明」を指す。
以下、文中の「ペーパー」は同様の意)を皆さんの方に配ってあると思う。
それに基づいて県教委の方から説明を頂きたい。
最初はペーパーの1番目、「将来構想」について。

〈中川昭三〉
それでは既にお配りしているペーパーに従って、説明を読み上げさせて頂く。

〈高橋正道〉
こちらからご指摘しているものがこの資料には載ってないものがあるのだが、それは口頭ででもご説明なさるということなのか?論点17までしかここには載っていないけれども、論点19や20についても(指摘事項があるのだが)…。

〈安部 孝〉
裏の方にある(注.両面印刷の意味)。

〈高橋正道〉
はい、了解。

〈安部 孝〉
取りあえず、中川さんどうぞ。

〈中川昭三〉
それでは論点3-①、「調査を委託した専門業者名及び費用明示」ということだが、業者は時事通信社である。
費用は472,500円となっている。
これは時事通信社が実施した地域政策情報に関する調査項目の中に、県が調査項目として依頼した項目分のいわゆる依頼分である。
全一括的には県の広報課で発注しており、その中で県が共学化に関する調査項目として依頼した分の名目分ということでご理解頂きたい。
それから論点3-③、「将来に向かってどうあるべきと考えたのか」ということだが、これは県立高校将来構想に記載のとおり、平成22年度までに全ての県立高校を共学化することであり、その理由は論点整理表の5に記載のとおりである。
続いて論点5-①~⑤は、「いずれも結果・成果を問われないものばかりであり、結果責任を回避している」ということだが、①~⑤については共学化を進める根拠を述べたものである。
論点5-②の2行目、「学習指導要綱の男女差がなくなったことの具体的説明と共学化不可避との相関関係の説明」については、家庭科が男女必履修となったことがあげられ、体育科も含め取得すべき単位数に差がなくなったものである。
論点5-③、「卒業後の進路選択面で男女差がなくなったことと共学化不可避の相関関係の説明」については、進路指導面で男女を区別する必要性がなくなったということであり、上記②と合わせ、このことが共学化を不可避とするものではなく、政策判断として共学化の方向性を決定したものである。
論点5-⑤、「選択肢が数値的、分野的、地域的、レベル的に機能しているとは言い難い」の具体的意味の説明だが、数値的とは別学と共学の選択肢の定員割合のことである。
分野的とは、別学と共学の選択肢が普通科に限定されていることを指している。
地域的とは中部地区以外ではほぼ別学と共学の選択肢が解消されていることである。
レベル的とはほぼ一部の進学校にのみ別学と共学の選択肢が残されていること。
従って、全県的な視野に立った場合、公平な選択肢が残されている状況ではないとの認識である。
論点5-⑤、「特色づくりには別学も有力な特色ではないか。
なぜ除かれるのか」については、未来の高校生にとってあるべき教育環境を考えた場合、別学・共学を特色として捉えるのではなく、共学を学校の基本的なあり方とし、魅力と活力のある学校づくりを進めるべきものと考えている。
続いて論点7-①、「教育上の効果が上がるかどうかと②について県教委は言っていない」については、平成17年8月5日付けのPTAに対する「調整会議に関する要請及び質問書」の回答2-(2)を補足したものである。
論点7-①の3行目~4行目、「教育効果と論点20-①の教育的視点との整合性についての説明」については、共学化は未来の高校生の本来あるべき教育環境という視点に立った施策である。
またこの部分は単にメリット・デメリットの補足説明をしたに過ぎない。
論点7-②、「客観的検証について、全く同じ条件でやることと決めつけて検証しないのは問題。
重要な点であるので敢えて指摘したい」については、論点整理表の7-②でお答えしたとおりである。
論点8-②、「意見を述べる機会は相当あったとは言っていない」については、共学化の施策決定経過を踏まえれば当然の事実であることを補足説明したに過ぎない。
論点8-③、「関係者の理解を得ながら…、の具体的内容説明を」については、論点整理表8-③でお答えしたとおりである。
続いて論点10-③、「一律共学化アンケートに関する請願書不採択の点は言っていない」については、議会が示した判断であり、周知の事実であると考えている。
論点10-④、『「共学反対の声を受け止め…」の県教委の理解度が不明である。
関係者の意向を共学化後の学校づくりにどう生かすのか』については、反対の意見があることは教育委員も十分理解し、その上で最終的に判断したものである。
また教育委員会の最終判断で付された留意事項を踏まえた高校づくりを進めて行くことが重要と考えている。
続いて論点11-④、「繰り返し説明しているとは言っていない」については、第2回会議で配布した「仙台第二高等学校の共学化に係る経緯」で示したとおり、同窓会、PTA、生徒に対する説明の部分を単に補足説明をしたに過ぎない。
論点12-④、「同一次元で論じることはできないとは言っていない」については、私立高校の定員との関係について、新たな見解が示されたものと受け止め、ここで補足説明させて頂いたものである。
論点13-④、「福島県の情報について、旧女子高の進学率の大幅落ち込みが伝えられていることについての説明」については、平成16年11月16日に県議会文教警察委員会で、福島県教委に伺った際に県教委の担当者から、「一般的な傾向として、学習活動及び部活動は共学化によって活性化しており、進路実績も向上している」旨の説明を受けている。
なお進路実績については、旧女子高のみを個別に対象とするのではなく、地域全体を対象とすべきであると考えている。
論点15の①~⑤、「いずれも説明不十分」ということであるが、公然と進められてきた手続きについて、順を追って説明したものであり、記述の内容に尽きると考えている。
論点16-①、『「一部に根強い反対」とあるが、「多くの反対」と訂正すべきではないか』ということであるが、関係者とは共学化対象校22校の関係者と理解していることから、訂正する必要はないものと考える。
論点16-③、『「共学化対象校の関係者のほとんどは受け入れに理解を示している」とは何をもって言えるのか。
また「円滑な」とはどのような状況を言うのか、具体的な説明を』については、これまで共学化を進めてきた対象校では、同窓会、保護者、生徒などの関係者のほとんどが共学化を好意的に受け止め、協力的であり、さらに対象校からは共学化により学校が活性化しつつあるとの報告を受けている。
また今後共学化を目指す対象校においても、共学化について概ね理解を頂いている状況にある。
論点17-②、「教育委員会主導により、とは言っていない」ことについては、当然の事柄を補足説明したに過ぎない。
論点17-④、「10月21日日程発表の必然性の説明がない」。
これについては論点整理表17-④でお答えしたとおりである。
論点17-⑤、「予算措置の目処を8校別に明示を」については、平成22年度までの各学校の共学化に合わせて予算措置をするが、現時点での所要見込みについては要求ベースの試算であり、不確定要素もあることから、現段階において学校ごとの具体的な予算額を明示することはできない。
なお一般的な共学化のための整備は、トイレ、更衣室等であり、整備費の枠内で十分対応可能と考える。
続いて論点19-③、『「会議とは別に…」の具体的説明を』については、教育委員の委員間の情報交換の場、打合せの機会、委員に個別にお会いする機会ということである。最後、論点20-①、「論点7と論点20、教育的視点とは言っていない」については、上記論点7-②でお答えしたとおりである。論点20-②、「客観的なデータなしの教育施策の変更は無責任な権力の乱用と考えるが見解を」については、県立高校の共学化は論点整理表の8でも述べたとおり、正当な手続きを経て進められているものである。以上。

〈安部 孝〉
今、県教委の方から説明を頂いた。
そのことについての質疑という形で進めて行く。はい、佐藤さん。

〈佐藤 茂〉
この紙(前掲文書「二高共学化調整会議県教委の説明」を指す)の趣旨がちょっと腑に落ちないのだが、前回私から指摘したことへの回答ということなのか?

〈安部 孝〉
はい、県教委から説明を。鈴木次長。

〈鈴木隆一〉
指摘というか、疑問点を整理して我々の方に頂くということにさせて頂いたので、そういう趣旨で書かせて頂いた。

〈佐藤 茂〉
「そういう趣旨」というのは?

〈鈴木隆一〉
PTAの方からは改めてのものはなかったのだけれども、要するにOB会の方からのご質問に…、

〈佐藤 茂〉
「OB会」という組織はない。

〈鈴木隆一〉
二高同窓会の副会長さんを経由して頂いたものに対して、回答したということである。

〈佐藤 茂〉
それならばその上で申し上げるけれども、例えばこういうことは県教委側は言ってなかったと佐藤などが指摘していたわけだが、例えば3頁の論点17で、県教育委員会の独立性について、17-②「教育委員会の主導によりとは言っていない」は、同窓会側からの指摘なんだろうけれども、主語が落ちている。

〈鈴木隆一〉
えっ?

〈佐藤 茂〉
主語が。「教育委員会主導によりとは言っていない」とは、「教育委員会側は言っていない」ということを指摘したはずだ。
この主語が落ちたような状態で記されていると、誰が言ったのか、後々見た場合、わけが分からないことになっているんじゃないかと思う。

〈鈴木隆一〉
何か質問の主旨がよく理解できないのだが、我々とすれば同窓会の方からのご指摘が文字で書かれたものというか、メモで来ていたので、それを項目として取り上げてお答えをしているということである。

〈佐藤 茂〉
それならば、「教育委員会主導によると言っていない」とは、誰が言っていないのかをもうちょっと明確にしたらいいんじゃないかと思う。

〈鈴木隆一〉
そこは我々の方でお答えする内容ではないのでは…?

〈安部 孝〉
同窓会指摘事項だね?じゃあ、同窓会の方で、今のところでその辺についてちょっと補足があるか?何を意味するのかということで…、

〈鈴木隆一〉
私の理解では、そのように今までのその会議なり何なりで、「教育委員会としては言ってなかったでしょう」というご指摘だと思って、回答を書いているので…、

〈佐藤 茂〉
まず前回、3月19日だったか、その時にお出しになってきたもの、その中の説明というのが、今まで全くご説明にもお話にもなっていなかったものが紛れ込んでいた。
しかもそれは質問してお伺いしたところ、同窓会側から出てきたものがあって、それを見て書いたと、特に浜田さんがそうお答えになっておられたわけである。
そういった指 摘があって、それに対して返してくるものがこの紙のことなんじゃないかと思う。
だからそういう趣旨じゃなかったんじゃないだろうか?だから、答えを書いた、出したじゃなくて、要するに説明されていないという指摘があったわけだから、それに対して説明しておらず、ここで改めてこう説明するとか、紙としてこれが残っていくわけだから、そのような書き方ってあるんじゃないだろうか?

〈鈴木隆一〉
それは何か書き方が悪いということのご指摘なのか、内容なのか、非常につまらない議論になっているのだが、どうも佐藤さんとの議論は全く噛み合わない。
これの整理の仕方も順を追って行くと、以前に打合せ2回と前回の調整会議があって、その時もお互いに意見交換させて頂いたけれども、このペーパーの中で足りなかった部分はご説明すると、今まで言い足りなかったところは説明をすると、お互いそういう理解の上でこの論点表を整理しているということなのだ。
だから佐藤さんの今のご意見なりご発言というのは、何かもう少し手前の、打合せの前のあたりの議論にまた戻っているのだと思う。

〈高橋正道〉
(佐藤 茂氏に対して)これは県教委があとで出してきた部分について指摘をしているわけだけれども、それについての回答を県教委がこの資料の右側に出されているが、この回答では分からない、あるいは説明不足じゃないかということの指摘をするようにしてほしい。

〈佐藤 茂〉
もちろんそうなんだけれども、「教育委員会主導によりとは言っていない」、言っていないというのは教育委員会側が言っていないということだから、同窓会側からの指摘事項をもうちょっとちゃんと書いて下さってもいいような気がする。
それはそれとしても、敢えてその上で言うけれども、さらにその説明をここで加えるということなのだろうが、「……」と、すでに説明したとおりであるとか、補足説明したに過ぎないということであって、やはり説明としてはこれは足りないんじゃないだろうか?

〈安部 孝〉
鈴木次長。

〈鈴木隆一〉
だから佐藤さん、補足説明ですとお答えしたところは、同窓会からの「言っていない」という指摘のされ方というのは、多分、「言った・言わない」の話になるのだ。
だから付け加えたものについてはお互いに付け加えてペーパー(注.論点整理表)をまとめましょうといった話なので、「前に教育委員会は言ってなかったでしょう」という話については確かに言ってなかった部分もあるかも知れないが、補足で説明をさせて頂きましたという趣旨なのだ。
そういうふうにご理解して頂きたいと思う。

〈佐藤 茂〉
ではその、今まで説明していなかったものについて、今日新たにご説明なさるわけだよね?今、中川さんがザーッと読み上げたけれども、読み上げることと説明することとは別だと私は思う。

〈鈴木隆一〉
だから前回の調整会議の時のペーパー(注、論点整理表)、3月19日だったか、その時のペーパーというのは、PTAの方とも何回かやり取りをしているわけである。
お互いにフィードバックをしながら、同じように同窓会の方ともフィードバックをしたあとなのだ。
だから前回のものはお互いにフィードバックをして書き加えたものの完成版ということでお出ししているわけである。
お互いにそういう位置づけで出したはずだ。
だからそれについて以前にその調整会議、前回、7回までの調整会議で言ってなかったでしょうというご指摘は今までの議論の経過からすれば、全く当たらないということを申し上げているのだ。

〈佐藤 茂〉
いや、それはおかしいんじゃないか?前回のこの紙(注.論点整理表)に整理されて出てきたものの中で、今まで説明もなかったような、お話にも載ってなかったようなものも出てきたものだから、こんなの県教委は言ってなかったでしょう、説明してなかったでしょうと私が指摘したのだ。
項目として随分あったと思う。
それをやっぱりこういう場でもう1回しっかり説明なさるべきだと思う。

〈高橋正道〉
言ってなかったことを載せたのはおかしいと言っているんじゃなくて、言ってなかったという指摘をしている部分は、それは説明不足になっているに違いないのだ。
だからそれの説明をしてほしいということで(佐藤 茂氏は)指摘しているのだ。
それについてあまりにも簡単なことで、「これで説明ですよ」というのに対して、これは不足じゃないですかというふうな指摘をするのは構わないわけだろう?

〈鈴木隆一〉
それは構わない。
だから例えば先程のその「教育委員会主導によりとは言っていない」ということに対して、右(欄)に書いているように当然の事項を補足説明したといっているが、政策決定するのはやっぱり教育委員会なので、それは当然のことでしょうと、我々にしてみればこれ以上説明のしようがないのだ。
逆にじゃあ、それをどういうふうにあと説明できるのだろうか?教育委員会が施策を決めないで誰が決めるんだろうか?

〈安部 孝〉
逆に問いかけが出てきたけれども…、

〈佐藤 茂〉
そういうことじゃなくて、要するに前回、教育委員会側は後出しという指摘を受けたわけだ。
それに対して説明してなかった。
同窓会側から出た文書、それからPTA側から出たもの、それを見て書いたと浜田さんはそのように説明したわけである。
それについて私共は後出しだと言ったわけだ。
文書にこっそり載せて、それで実は説明したことになるんですと、それではちょっと卑怯なんじゃないだろうかということを感ずるわけで、だから今日はその各々について今まで説明し足りなかった部分をしっかり説明して頂きたいと考えるわけである。だから順に行ったらどうだろうか?

〈鈴木隆一〉
よろしいか?

〈安部 孝〉
はい。

〈鈴木隆一〉
今、佐藤さんが「私達」と言ったけれども、今までの打合せの経過を見れば、少なくとも複数の方が共通に佐藤さんのような理解をしているとは私は到底思えない。
安部県議もここにおられるが、前回、安部県議も打合せの場にわざわざ出て頂いたという経過もあるけれども、そこはちょっと理解が違うと思う。
だからくどいようだが、後出しとか何とかいう議論ではないのだ。
だったらそれ以上説明するなという話だからね。
そうであれば調整会議を持つ必要はないわけだ。
じゃあ、前回なぜこの会議を持つようになったか?9回でもうこれでやめてもいいんでしょうか、というご提案を我々は差し上げたわけである。
ところがまだやはり残っていますという話だったので、それは出して頂いて結構です。
それであれば10回目のところは、まさに年度ギリギリだけれども、あるいはその10回目を目途にということもあったので、そこはじゃあやりましょうということで前回の打合せをさせて頂いた経緯があるので、改めて「あなた方後出しはどうなの?」と言われても、打合せの経過を見ればそこは本当に何とも言いようがないのである。

〈佐藤 茂〉
少なくとも前回、いわゆる後出しという指摘を受けたものがあって、それについては説明が足りてなかったというのは、やはりそうお認めになっていたわけである。
それならば今日またこうやって改めて会を開いているわけだから、この場を使ってもう1度きれいにきちんと説明すべきではないだろうか?

〈鈴木隆一〉
いや、だから佐藤さん、ここは勘弁してもらいたいんだけど、その説明不足だとか何とかいうことではなくて、ここを説明して下さいと指摘されれば説明する。
だからそこに対して後出しだから云々という議論になってしまうと、そこは本当に全くとんちんかんな話になってしまうのだ。

〈安部 孝〉
じゃあ、高橋正道さん。

〈高橋正道〉
鈴木次長のお話の仕方も、そう言われると我々としてはちょっとおかしいなと思う部分は、実は経過からすれば、我々が最初に3月3日まで出したのに対して、県教委があとでかなり遅れていろいろ書いてこられた。
その中には議事録にないものがあったということは、調整会議での発言が、説明がなかった部分について書き足されてきている部分、それについてはもうちょっと説明をして下さいということを「指摘」という形でお出ししているわけである。
それについて項目をずっと見て行くと、あまりにも素っ気ないお答えも含めてあるわけで、その点についてこれからお伺いするようにしたいんだけれどもそれでよろしいか?

〈鈴木隆一〉
そういう趣旨であれば、我々としては当然応じなければならない。
ただ申し上げているとおり、言っていないと、言った・言わないの話ではそこを問題にするとちょっと…、

〈高橋正道〉
その議論で時間を食うのはいやなので、そのことではなくて、このお答えに対して質問をすることでよろしいね?

〈鈴木隆一〉
それであれば当然この会議の趣旨はそういうことと思っているので…。

〈高橋正道〉
じゃあ、山下さん、どうぞ。

〈内田正之〉
中身に入る前に、PTA関係での間口のところの整理だけちょっとしておきたいのだが、3月の10日か11日だったと思うが、11日に県教委の方で書き込みを新たにしたものを送ってもらって、それに対してまたさらに15日までにPTA側で連絡を取り合いながら書き込んだわけである。
だからPTA側の書き込みというのは3月11日か、3月11日の県教委の新たな書き込みを意識した上で書いたのものだ。
それに対する新たな疑問や質問も書き込んである。
それで教育庁側では、それに対してはPTAの方に対して新たな書き込み、あるいはここでの口頭説明も含めてもうされるつもりはないという理解でよろしいのか?

〈鈴木隆一〉
最終的なものは見させて頂いた。
あとやっぱり我々も、何ていうか説明の限界みたいなものも感じることがあったので…、

〈内田正之〉
無駄な議論はしたくないので、要するに少なくともPTAのものに対して書き込むことはもう考えていないという理解でよろしいか?

〈鈴木隆一〉
はい。

〈内田正之〉
またここで我々の方からこの点をもう少し説明してくれというふうに言わなければ、教育庁側としては自ら積極的に口頭で説明するものも現時点ではないという理解でよろしいか?

〈鈴木隆一〉
それでよいと思う。

〈内田正之〉
はい、了解した。

〈鈴木隆一〉
あと、今日で終わって、改めてまた我々の方で考える場面はそれはないことはないと思うけれども、現時点ではそういうことである。

〈安部 孝〉
それでは、じゃあ、さっきの論点整理の部分で、山下さん。

〈山下健二〉
じゃあ、順番に確認を含めて進めたい。
まず、今日配布のペーパー、3-①、「費用472,500円」、これは平成11年アンケート固有の費用と考えてよいのか?

〈鈴木隆一〉
そうだ。

〈山下健二〉
2番目、3-③の「将来に向かってどうあるべきだと考えたのか」という質問に対して、「共学化することだ」と、将来構想に書いてあるのでこれは当たり前の話だ。
ここで聞きたかったのは、全ての県立高校を共学化することによって、共学化したらどのような姿を想定しているのかと、そういう1つのイメージとか想定、高校のその後のあり方みたいなものを想定しないことには、この施策というのは多分できないはずなのだ。
共学化した後、どういう姿を想定し、その姿に向かって行くのかということを聞きたかったのだ。
単に共学化するということは事実でしかないわけだから。

〈安部 孝〉
はい、次長。

〈鈴木隆一〉
共学化するという政策判断があって、それから二高でもビジョンをお作りになったように、共学化を前提として各高校単位にどういう高校づくりをして行くのか、それをそれぞれ個別の高校でやっているわけである。
だから、それがまさにその高校の将来の姿ということで、この席上でも二高の校長先生も十分説明しきれなかったところはあるというふうに私は思っているけれども、まさに二高であればそういう姿が将来の姿というふうに理解して頂ければいいと思う。
あとは県全体の高校のあり方というか、将来像、将来構想についてはまさにその将来構想が示したとおり、その中の共学化というのは一部ということだと思う。

〈山下健二〉
二高は確かに将来ビジョンという格好で、総合ビジョンという格好できれいにできているのだが、その他のこの前発表になった8校、例えば一女高は単位制に移行するということだが、塩釜高校とか塩釜女子高、白石高校、白石女子高、あるいは仙台一高も含めて、どうあるべきかという姿がはっきりしない。
県教委が共学化を決めたから、あとは現場にお任せだというそういう割り切り方をしているのかということの確認をしたいのである。

〈鈴木隆一〉
はい、そういう割り切り方をしている。
というのは、やっぱり学校の運営というか、その個別の学校の運営についてはやはり校長中心に将来構想をまとめて行くということだと思う。

〈山下健二〉
県教委はそのあとはそれに関わらないということだね?

〈鈴木隆一〉
関わらないという意味ではない。

〈山下健二〉
直接的には関わらない。
学校にお任せということでよろしいね?

〈鈴木隆一〉
言い方なのだが、お任せというか、大方の権限はあくまで校長に委譲しているというふうにご理解頂きたいと思う。
当然だが、我々は全くそこに関知しないという姿勢ではない。
当然だがいろんな場面でお互いに相談したりする場面はあると思う。

〈山下健二〉
具体的な姿としては想定できていない…?

〈安部 孝〉
会長さん、関連か?

〈鈴木密明〉
はい。

〈安部 孝〉
じゃあ、山下さんの関連で。

〈鈴木密明〉
関連なのだが、ビジョンが出来上がったから平成22年度までに全ての県立高校の共学化をするということのご説明だった。
前回はビジョンが出来上がったということで…、

〈鈴木隆一〉
そうだ。教育長から何度かそういう…、

〈鈴木密明〉
はい、分かった。
あのビジョンを見させて頂いたが、中には手書きのビジョンもあり、別にワープロがよいというわけじゃないんだけれども、私があのビジョンを見させてもらって残念ながら、男女別学の高校がそれぞれビジョンを出して共学になって、「それならではのビジョン」というものが感じられない。
別に現状の男子高、あるいは女子高でもあのビジョンは粛々と推進できる。
「それならでは」の、いわゆる今まではこうだったけれども男女共学することによって、こんな特長のある高校だというビジョンは残念ながらあの行間から読み取ることはできなかった。
それについてはいかがだろうか?

〈鈴木隆一〉
そういう評価の仕方もあると思うが、だからそこはまさに別学校、男子高、女子高との何というのか、差異というのか、それはないと思う。
我々も言っているように、カリキュラムにしたって何にしたって、そこは全く差異はないわけだから…。
二高の校長を中心に作ったビジョンに対して、そういうご批判があるとすれば、またそれは調整会議とは別に、「二高どうあるべきか」というところは、今後もご意見を戴く場面もあると思うし、校長にしても十分ご意見を拝聴する姿勢は持っていると思う。

〈鈴木密明〉
ということは、他の高校のビジョンというのは今の次長の発言をお聞きすると、まだまだ不十分だというふうに聞こえてくるのだが…。

〈鈴木隆一〉
それは詰めるところはまだまだあると思う。

〈鈴木密明〉
じゃあ、詰めるところがまだまだあるビジョンなのに、もう共学化を進めるということか?共学化を進めるということは、学校の共学化というのは大きな制度が変わるわけだから、学校のビジョンをきちっとしないと共学化というのは進めるものじゃないと思う。
今、次長が仰ったとおり、揚げ足をとるようで大変恐縮なんだけれども、ビジョンが不十分だと、まだまだ練る部分があると、関係者がいろんな議論をしなきゃいけないというビジョンの中で共学化を進めるということだね?

〈鈴木隆一〉
関係者というよりも…、

〈鈴木密明〉
関係者ということかどうか分からないけれども、今、次長はビジョンがまだ不十分だと仰ったが、その中で共学化を進めるわけだね?

〈鈴木隆一〉
22年までに向けて、細部の詰めというのをやらなければならない部分の作業は随分あると思う。
例えば白女、白高の関係もまさに統合に向けて、今、骨子というか大方のところは固まりつつあるけれども、いずれその女子高と男子高の現在のカリキュラムも大分差はあるけれども、そこをどういうふうに1つの学校にして、どういうカリキュラムをどうやるか、授業のあり方をどうやるか、単位制でやるかとかそういう詰めはまだまだある。

〈鈴木密明〉
仕事では見切り発車ということは多分十分にあると思うけれども、子供の将来のこと、教育の部分についてはやっぱりきちっとしたビジョンを策定して(おくべきだが)、ある程度不十分なビジョンながらもスタートして、やりながら考えて行くと(鈴木次長は)仰る。
それは仕事の中の進め方、そういう進め方もあると思うけれども、やはり子供達の教育という大きな問題については、もうこの先22年という時期が決まって、全てが共学化だということだから、そういうやり方だったらやはり事前の説明とかいろんなところを(きちっとしておくべきだが)、その辺はやっぱり最初のものの考え方が違ったんじゃないだろうか?今さらそういう議論をしてもしょうがないんだけれども…。

〈鈴木隆一〉
会長の仰っていることもよく分かるのだが、熟度が、熟度にはやっぱり…、

〈鈴木密明〉
やっぱり熟度がまだまだ練れてない中で、二高のビジョンは素晴らしいものだけれども、他の高校のビジョンは残念ながら私もまだ練れてないと思う。
あのA4版ペーパー1枚(注.他校提出の「ビジョン」を指す)だから、それで全てを 推し量ることは難しいけれども、でもA4版1枚ということはエキスだから、いわゆる 骨組みのところだから、その骨組みから一高が、一女高が、三女高が共学化することによって本当によい高校になるというのは残念ながら私は読み取れない。

〈鈴木隆一〉
そういうご批判については各学校というか、我々も素直に受けなければならない部分はあると思っている。
ただやっぱりさっきも申し上げたように、正直申し上げて熟度にもばらつきがあることも間違いない。

〈鈴木密明〉
相当な温度差があると思う。

〈鈴木隆一〉
そのとおりだ、そこのご批判はそのままお受けしなければならない部分もある。
ただ22年なり何なりの年度があるけれども、そこまでは十分ご説明して、ご納得頂けるようなビジョンというか、計画を各学校でそれこそPTAも含めて、場合によってはOBの皆さんも含めて意見を聞きながら練り上げて行く部分はあると思う。

〈鈴木密明〉
じゃあ、なぜ二高に、我々にそういう大事なことについて前からきちっと、同窓会が言われるように、事前の説明、事前の打合わせ、事前の話合いというのができなかったんだろうか?次長は今、自らそこが非常に大切だと仰った。

〈鈴木隆一〉
そこはタイミングの…、あるけれども…、ただ…、

〈鈴木密明〉
ところが二高については、残念ながら今までの過去の会議、議事録を見てもそうなんだけれども、同窓会や我々が言っているのは事前の説明があまりなかったんじゃないですかということだと思う。

〈鈴木隆一〉
そういうご批判は今までも何度か受けていたけれども、調整会議の場でも校長からの(説明の)時間を…、

〈鈴木密明〉
調整会議はその後の話だから、「調整会議の…」という話ではなくて、私は調整会議以前の話だと思う。

〈鈴木隆一〉
我々とすれば、順序を踏んで説明はさせて頂いたつもりではいる。
それが十分か不十分ということは、またあると思うけれども、そのできるタイミングというか、できる範囲では説明させて頂いたというふうに思っている。
あとは二高のビジョンを作って、例えばPTAの方に説明したという場面も14年とか15年以来共学化の説明が始まっているわけである。
例えばPTAの会報にあげているのは多分14年辺りだと思うんだけれども、そのPTAの会員や生徒も含めて毎年毎年1年ずつ入れ替わるという現実がある。
そうすると、今、3年生、今年卒業した人達、生徒なりPTAの会員の皆さんというのは、毎年毎年ずれて行くわけで温度差もあると思う。

〈鈴木密明〉
確かに次長が仰るとおり、3年ずつ父兄も生徒も変わって行く。
確かにそうなんだけれども、じゃあ、ずっともう永遠に在校生に説明しても、これ1千年かかったっても議論を尽くさない。
ところが、今もそうだし過去もそうだったけれども、こういう伝統のある高校に3年間いた、あるいは新たに3年間入ってくる(人は)、多分根底に流れる伝統の重みを感じながら入ってくるわけだから、どの局面で議論しても私はそう大きな温度差は出てこないと思う。これが1つ。
ここで鈴木隆一氏から、“まあ、それはそうなんでしょうね”との発言あり

〈鈴木密明〉
〈鈴木密明氏が続けて〉 あまりこれを言うと、また教育論になってしまうのだが、私が確認したいのは、次長から言質を取るつもりはないのだけれど、今、仰った他の高校のビジョンについてまだ不十分だという認識でいらっしゃるということでよろしいだろうか?

〈鈴木隆一〉
その不十分ということの理解なんだけれども…、

〈鈴木密明〉
不十分というとなかなか言えないかも知れないけれども、まだまだ熟度が足りないという…、はい。

〈鈴木隆一〉
えゝ、詰める部分は正直言ってまだまだあると思う。

〈鈴木密明〉
1つお願いしたいのは、その詰める部分があると認識されたことについて、きちっと他の高校についてやっぱり詰めないと、同じようなことで結局いろいろ問題が出てくると私は思う、ということをお願いしたい。

〈鈴木隆一〉
はい、仰っていることは十分分かる。
新しい高校のあり方というのは、今後に向けてやっぱり一番大事な場面なのでいろんなご意見も聞きながら、もちろん職員の議論というのは一番のメインになるとは思うけれども、そこを中心にしてやはり詰めて行くということは必要だというふうに思っている。

〈安部 孝〉
今のは要望というか、指摘ということで…、県教委(しっかり受け止めてほしい)。
じゃあ、また戻るが、山下さん。

〈山下健二〉
次は論点5-①~⑤、共学化の理由だが、基本的な行政の仕事というのは常に結果責任を問われる仕事である。
責任を伴わない行政の仕事というのはあり得ないわけだが、この①~⑤はいずれも全くこの行政の責任を問われない理由になっている。
税金論もそうだし、男女の受験機会を平等に与えると、性差によって差別してはいけないとか、そういうことだけであって、その結果どうなるのかというふうな、そしたらやっぱりメリット・デメリットが必ず出てくるはずである。
そこが全く欠落した中で、ただ一方的に-これを入口論と言っているのだが-、要するに、その行政責任を全く負わない理由で共学化を始めているということは大きな問題なのだ。
今後共学化した後、どういうことになるのかということに対して県教委は全く責任を負わない言い方になっているので、それでいいのかというのがこの主旨である。

〈鈴木隆一〉
これはメモに、この回答にも書いてあるが、これは政策を決定する際の、我々のその決定をしたときの理由を項目立てで説明したものである。
だからこういうことで共学化をしますという政策決定をして進んだと、進んだ後、何ていうのか、ご批判ばっかり頂くような方向ができてしまった分、そういう制度の結果になったということの責任が、この項目で問われるとはちょっと思わない。

〈山下健二〉
(私も)問われないと思う。

〈鈴木隆一〉
その政策責任に対する、政策決定した、それで進んだことの責任というのは、いつの時点でそういう話がまた出てくるかは分からないけれども、そこは行政の継続性だから、やっぱりその時点の教育委員会としてそれはご批判を受けてしっかりした対応はすべきだというふうに思う。

〈山下健二〉
はじめから(理由を)ずらしているから一致するわけがない。
責任を負わない理由にしているからね。
ということは…、

〈鈴木隆一〉
理由…?

〈山下健二〉
この5つとも、(結果責任を)負えない理由にしている。
単なる共学化の理由でしかないわけだから、その結果どうなるかということに対する、何というか、考え方を持ってない理由、今、次長が仰ったように、こういう5つの理由の結果、共学化をして予想に反して大変な状況になってきたという場合には、またその時の教育委員会が改めて考えると仰る。
それでいいのだね?

〈鈴木隆一〉
まあそういうことになるんだろうと思う。
ただ具体的に山下さんが想定しているのは、例えば学力とかそういう個別の項目なのか?

〈山下健二〉
総合的に、例えば風紀だとか体育活動だとか、体躯の発達とかそういうものも含めてである。

〈鈴木隆一〉
だからそこは全体のメリット・デメリット論とか科学的検証とか皆さんが仰っているのと相通ずるところがあるのだが、それをデータでもって示して、共学の方がいいんだとか、別学の方がいいんだという話については、我々もこの論点整理表でそれは困難ですよと申し上げているのだ。

〈山下健二〉
それはまたあとで質問したい。
じゃあ、5-②、学習指導要領関連の3問を一緒に(質問)する。
学習指導要綱で男女差がなくなった、あるいは家庭科はその1つの理由だといっているのだが、あとは体育が一緒、単位数(の差が)がなくなったと、それから卒業後の進路選択面で男女差がなくなった、これらがなぜ全部を共学化しなきゃならない理由になるのか、それが避けられない理由になるのか、それがちょっと(理解できない)。

〈鈴木隆一〉
はい、これを皆さん、不可避との相関関係と仰っているんだけれども、何ていうのか、そういうことを理由、そういうことを考えれば政策の方向性として男女共学化すべしというふうな政策決定をする場合の理由なのである。
だから何ていうのか、この5-②と③を合わせてなのだが、それだからといって必然的に不可避的に共学にしなければならないということではないと思う。

〈山下健二〉
(私も共学化が不可避では)ないと思う。
別学でもできるわけだ。

〈鈴木隆一〉
それはそうだ。
ただ我々はそういうことを理由に、そういう政策決定をしたということなのである。
それに過ぎないのだ。

〈山下健二〉
それに過ぎないわけだね?

〈佐藤 茂〉
その政策決定の理由の根拠を聞きたいというのが私共の意図なのだ。
こう決めたからこう決めました。
たたそれじゃあ、「決めたから決めました」と同じことを繰り返し言っているだけだ。

〈鈴木隆一〉
だからまさにそこが平行線なのだ。

〈佐藤 茂〉
これは説明になっていない。

〈高橋正道〉
状況にしか過ぎないのを理由にしているから、おかしいということなのだ。

〈山下健二〉
なぜそういう政策判断をしたのかという、「なぜ」というところが全然欠落しているのだ。

〈佐藤 茂〉
決めたから決めました。

〈鈴木隆一〉
いや、決めたから、「なぜ」というのはまさにこの5項目が具体の理由である。

〈山下健二〉
いやいや、体育が一緒だ、家庭科が一緒だ、男女で単位数に差がなくなった、あるいは進路、卒業後の進路指導面で差がなくなった、それがなぜ別学でできないのかというその理由を聞いているのだ。

〈鈴木隆一〉
別学でできないとは言っていない。
別学でもできるのだ。ただそういう状況、環境がそういうふうになっているので、我々としてその将来の高校のあり方を考えたときに、敢えてその別学、男子高、女子高とやっている理由もないし、共学化の方がいいですねというふうな話をしているだけなのだ。

〈佐藤 茂〉
じゃあ、なぜ共学化がいいのか?我々としては共学化がいいのか分からない。

〈鈴木隆一〉
ここからはもう全く水掛け論というか平行線なのだ。

〈佐藤 茂〉
我々としてはそこなのだ、そこに尽きる。何で共学化がいいのか?

〈山下健二〉
時間が1時間半しかないので、一応総当たりで行かせて頂く。
5-⑤の1番目はその評価はまた別にして、意味としては一応分かった。
5-⑤の2番目、文書の1頁、「特色づくりには別学も有力な特色ではないか。
なぜ除かれるのか?」。
これに対して、これもまたずれているのだが、「別学・共学を特色として捉えるのではなく」と書いてあるが、特色ある学校づくりというのは将来構想に言われている。
それなのに、「別学・共学を特色として捉えるのではなく」ということになると、別学の特色というものはないのかということに対する答えにはなっていない。

〈鈴木隆一〉
だからそこは、まさに価値判断なのだ。
我々は別学、男子高、女子高というのは、我々が目指すべき姿としての高校の特色ということでは捉えていないということなのだ。
それが皆さんからすれば、有力な特色でしょうと言われれば、まさにその何ていうんだろうか、考え方の違いというふうに申し上げるしかない。

〈山下健二〉
今後の高校のあるべき姿が共学化なのだということにまた戻ってしまうのだが、将来の高校のあり方がなぜ共学化しかないのですかというところにまた行き着く。
そこがどうしても理解できないままに次に移る。
2頁の7-①の2番目、「教育効果と論点20-①の教育的視点との整合性の説明」だが、教育的視点には教育効果というものは入っていないのか?

〈鈴木隆一〉
入ると思う。

〈山下健二〉
(私も)入ると思う。

〈鈴木隆一〉
はい。

〈山下健二〉
そうすると矛盾が出てくる。
7-①では、「教育的効果の面から検討したものではない」と言っていながら、20-①では、「教育委員会では教育的視点で検討した」となっており、その矛盾がどうにも分からないのでこの質問をしたものである。

〈鈴木隆一〉
ただそのメリット・デメリットに関しての質問の場面で、そのメリット・デメリットについて教育効果ということについてのメリット・デメリットについて云々と説明しているだけなのだ。

〈佐藤 茂〉
何を言っているのか分からない。

〈山下健二〉
教育的効果というのはものすごく広いし、いろいろなメリット・デメリットも含まれているものだ。

〈鈴木隆一〉
だからこれは文章上、単純に論点整理表7-①の3~4行目だが、「教育効果が上がるかどうかのメリット・デメリットという観点から進めるものではない」というふうに、一文でデメリット・デメリットの観点というのを単に説明したに過ぎないのだ、これ、教育的効果。
一方、その後ろの方の20-①で言っているのは、我々の教育的視点というのを全く度外視して政策決定してるんじゃないのと言われているので、我々のやっている仕事というのは、すべからく教育的視点を抜いて考えているんではないですよと言っているだけに過ぎないのである。

〈佐藤 茂〉
言っていることが何か矛盾してないか?ご自身の仰っていることが、仙台弁で言えば、「あぺとぺ」になってるってことに気づかないのだろうか?

〈鈴木隆一〉
気づかない、私は真面目に話しているつもりだ。

〈佐藤 茂〉
じゃあ、ちょっと重症なんじゃないだろうか? 県民に対して理解を深めるようなしゃべり方とか、ものの考え方ってあると思う。

〈鈴木隆一〉
佐藤さんとは議論していて本当に残念ながら…、まあいい、はい。

〈山下健二〉
ちょっとよく分からないのだが、次に行く。
7-②だが、ここで「科学的検証」と書いてあるが、これは前々回、「客観的検証」に訂正しているので、「科学的」を「客観的」に直して頂きたいのだが、ここで「科学的」となっているのでそのまま使うが、物理とか化学でいう「科学的」という意味ではない。
学校間で全く同じ条件というのはあり得ないのだから、そういう意味での検証じゃないのだ。
要するに、共学校もある、別学校もある、そこで全部でもよいが、別学校と共学校の主なところをサンプリングして、いくつかの一定の指標を設けて、共通の指標で公平な第三者機関を駆使して客観的な調査をしてもらうのだ。
学力向上プログラムでも学校の評価で、評価システムもこれから作るとかいろいろ出てくると思う。
そういうときには当然そのようなシステムがなければ多分できないはずだ。
少なくとも全ての別学校を共学化するという以上、そういう第三者機関を通じて、いろんな学校がばらばらにあってもいいのだ。
その中でそれぞれの学校、共学校・別学校のいくつかに対して共通の指標で実態を調査した上で、何がこういう問題の原因なのか、よい点・悪い点、そういうものをきちっと検証することをしないとおかしいんじゃないのかなと思う。
1番目のアンケートの金額は、それとの関係でどのくらいかかっているのかなということで聞いたものだが、47万円ではとても収まらないとは思うが、そのくらいの慎重な手続きというか、客観的な検証作業を踏まえた上でそれを含めて検討して、共学化するかどうかの方向性を検討するのが当たり前ではないかと私は思う。
「そんなことはとてもできませんよ」じゃなくて、これもやればできるのだ。
ただやる気があるかどうかの問題と、拙速に決めて進めようとすればそういう時間的余裕がないだろう。
だから大本に返って、そういうきちっとしたものを踏まえた上で、(共学化の)位置づけを検討すべきではないかということなのである。

〈鈴木隆一〉
山下さんの仰っていることは話としてはよく分かるけれども、逆にお尋ねするが、現実に例えばどういう項目で検証すればよいと山下さんは思っているのか?

〈山下健二〉
その検証作業を一緒にやると言うのなら、項目づくりを一生懸命にやりたいと思うけれども、例えば成績、学力で英語、数学、理科、社会、そういうものが科目別に各学校で平均点が出ている。
現実的にそういう点数の差があるのはどこに原因があるのかという質問をするとする。
そうすると、それは各学校によっていろんな原因がある。
そういうものが例えば男女共学で、これはちょっと言いにくいのだが、女の子に、あるいは男の子に気をとられてなかなか勉強する気になれないとか、初めから何かやる気がないだとか、落ち着いて遮二無二勉強しているとか、仮にいろんな条件が出てきたとすれば、その辺の歪みがあるのかないのか、原因がどういうところにあるのか、あるいは双方に修正する点があるのかないのか、どうすればいいのか、そういうふうなことを検証というか、比較検討して、対策を立てて、やっぱりある部分、ある範囲で、高校生にとっては別学が望ましいという答えも出てくると思う。
あるいは共学ではどういう問題があって、これは改善すべきなんだけれども、全てそうやれば同じような問題が出てくるかも知れないし、別学校をやっぱり維持して行くべきだというふうな部分が出てくるかも知れない。
それはたまたまこっちが別学維持だからそういうふうに結論づけたいと思うから、そういう言い方になるのかも知れないけれども、体力の問題とか、運動能力の問題、学力問題、風紀の問題、男女交際の仕方の問題、家庭生活の問題とか、そういうふうな客観的な5つか6つの指標でよいと思う。

〈鈴木隆一〉
分かった。
今、山下さんのお話を聞いて、なおさら困難だということが私としてははっきりしたというか分かった。
そもそも子供、生徒の個体差もあるし、それをどうやって科学的と仰るか、客観的と仰るか、そういうデータを取るかというのはまず不可能だ。
我々もそちらにおられる方だってそれを本当に現実かと言ったら、ちょっとまあ誰がどのように検証するのか分からないが、まず無理だと思う。
そう意味で困難だと我々は申し上げているのである。

〈高橋正道〉
簡単にそう仰るけれども、こちらは素人でそちらは教育の専門家だ。
だからこれと関連して端的な質問をするけれども、7-①でも「教育効果が上がるかどうかのメリット・デメリットの観点からするものじゃない」(とあるが)、いわゆるこれを決めるときに教育効果については検討しなかったということなのか?

〈鈴木隆一〉
いや、そういうことではない。

〈高橋正道〉
これはそういう書き方になっている。

〈鈴木隆一〉
メリット・デメリットの話、例えばその…、

〈高橋正道〉
メリット・デメリットを言っているのではない。教育効果を検討したのか、しなかったのか?

〈鈴木隆一〉
教育効果は検討の範疇に入っている。
だって教育効果がマイナスなら施策を打てるわけがない。

〈高橋正道〉
いや、この書き方は教育効果を考えなかったと書いているのと同じだ。

〈鈴木隆一〉
メリット・デメリットの話についての説明だから、先程の議論に戻るのだ。
だって例えば、皆さんが女子生徒と一緒にいると…、

〈高橋正道〉
最初はメリット・デメリットだけの記述だったのに、教育効果はアンダーラインを引いてあとから入れたのだから、教育効果が上がるかどうかのメリット・デメリットを敢えて入れたのだから、教育効果についてはどうなのかと聞いているのだ。

〈鈴木隆一〉
余計分かりやすくしようと思って言ったのだが、例えば皆さんが男子だけの教室に女子が入ってくると、気が散って勉強ができないから、ある3年間はそういう環境から離してほしいと仰るんだと思う。

〈高橋正道〉
いやいや、そういう話(ではなく)…、端的に答えて頂いていいのだ。

〈鈴木隆一〉
いやいや、それがそのどうやって比較できるかというか…、

〈高橋正道〉
いやいや、比較のことを言っているのではない。

〈鈴木隆一〉
だからまさに皆さんがそういうのが駄目だと仰る。
我々はいいと言うし…、

〈高橋正道〉
いや、私が質問しているのは、教育効果のことだけを聞いているのに、余計なことを言う必要はない。
教育効果について検討されたんですかということを聞いているのだ。

〈鈴木隆一〉
だから教育効果に対する判断も、皆さんはマイナスと判断することが我々はプラスと言っているので…、

〈高橋正道〉
いやいやいや、何もそんなことは言っていない。
男女共学にするのに教育効果を考えられたんですかって聞いているだけなのだ。

〈鈴木隆一〉
全般的に考えた。考えている。

〈高橋正道〉
だからそれを、それだと考えたってことは…、

〈佐藤 茂〉
それはちょっと嘘だ。
白石教育長はそんなことは言ってなかった。
(白石教育長は)メリット・デメリットは考えずに決めたと言った。
単に政策決定だと言った。
そんなの嘘だ。
今になってなんでそんな滅茶苦茶なことを言うのか?

〈高橋正道〉
いやそうじゃなくて、教育効果を考えられたと言うんだったら、具体的に1つか2つあげてほしい。

〈鈴木密明〉
どういう教育効果があると考えられたのか?

〈鈴木隆一〉
そこはこの我々が言っている5つか6つの理由で述べているように、まさに未来に、未来に向けてというか、未来の子供達のためにどういう教育環境がベターなんですかと…、

〈鈴木密明〉
理由は教育効果ではない。

〈鈴木隆一〉
だって、それはだって…、

〈鈴木密明〉
だって、教育効果を考えられたわけだろう?実はそこの辺りの説明が過去からずっと我々に対して全然されていないのだ。

〈鈴木隆一〉
そこはまさに何ていうか、水掛け論になっていくのでね。

〈高橋正道〉
いやいや、何回もお聞きしているんだけれども、(今まで)答えないできてここでこれを書かれたから、敢えてもう1回伺っているのだ。

〈安部 孝〉
関連か?

〈朝倉 亮〉
関連だ。

〈安部 孝〉
じゃあ、朝倉さん。

〈朝倉 亮〉
そのくらい違うんであれば、別に齟齬する何ものもないような感じがする。
ただメリット・デメリット、これは価値があるかどうかだけの単純な話だからね。
これは教育効果があるかどうかの話と同じことなのだ。
教育的視点があるかどうかと同じだ。
そうすると1頁、2頁、3頁、4頁目を通じて、何も考えておられないということを、ちょっと何ていうかな、これは将来ビジョンをもって共学化を進めたという回答にはならないと思う。
どう考えても鈴木(次長)さん、それは全然違うんだとか言われるけど、じゃあ、ビジョンまでの経緯はそのメリットもなければ、教育効果も考えない、教育視点の立場もないというこの文章を全部集めたらどういうことになるのかね?男女共学は何をもってやっているということになるのか?

〈鈴木隆一〉
何をもってやっているかって…、

〈朝倉 亮〉
いやいや、1頁から4頁まで、何も考えてないと言うから、それを聞いているのだ。
じゃあ、何を考えてやるかと。

〈鈴木隆一〉
何も考えてないと仰られると、もう本当に元も子もないのだけれども…、

〈朝倉 亮〉
いや、私の方で聞いているのだ。
何も考えないということは、じゃあ、何でやったんですか?と、共学化のスタートは何のためなのか?

〈鈴木隆一〉
それは県立高校の将来構想に書き込んであるとおりだ。
皆さんもお読みになっていると思うけれども。

〈朝倉 亮〉
読んだけれども、何が書いてあるかよく分からない。

〈鈴木隆一〉
それが皆さんにとっては理解できないと仰るから、その延長線でこの会議をやっていたということなのである。
だから結局は、この論点表の整理も今までやってきた会議の内容がどうも明確になっていないので、最終的に論点整理表で整理しましょうという話になったのだ。
今日に至ってもまだ平行線ということは、そのとおりなんだけれども、ただまさにそのデータなり何なりで客観的に説明しろと仰るからそこはちょっと困難ですよという話を申し上げたのだ。

〈高橋正道〉
いや、平行線になりそうなことを議論しても時間がないから、山下さん、前に進めてほしい。

〈朝倉 亮〉
ますます平行する感じだ。

〈佐藤 茂〉
共学化をなんの根拠もなく、ただやりますよと言ってるだけなのだ。

〈朝倉 亮〉
しかし教育ってのはそういうことなのかね?教育委員会では共学化を何でやるかということを改めて考えているのかね?

〈佐藤 茂〉
中身は空っぽ。

〈浜田 毅〉
それは教育を受ける権利というのは…、

〈安部 孝〉
はい、じゃあ、柴田さん。

〈柴田克彦〉
今日は1時間半という時間設定だと聞いて、私はここに来た。
もう5時を過ぎている。
こういう話をあと30分続けても、これが最後では意味がないと思う。
そこで山下さんにお願いする。
あと十数項目あるが同じような発言の繰り返しだったら、何のために今日1時間半、最後を過ごしたのか非常に疑問が残る。
従って、そういうふうな件について、聞くことがあればもう少し早くきちんと、説明を受けようとするのであれば、早く要点を絞ってほしい。
そして最後、この会議がどうだったのかということをきちんと次につなげて行くことが大切なのである。
そういう部分で私に5分ぐらい発言させて頂きたい。以上である。

〈安部 孝〉
はい、じゃあ、山下さん、論点整理を。

〈山下健二〉
じゃあ、かいつまんで、16-①に「一部に根強い反対」とある。
この「一部」か「多くの」かという部分だが、「関係者の理解」とは「対象22校の関係者」と(県教委側は)理解しているようだが、平成17年2月議会及び11月議会が、「理解を得なさい」という対象は、請願に対して出た言葉だから、やっぱり今回の共学化対象校10校(8校+仙台二高+三女高)だと思う。
22校が全て対象というのはちょっと理解が違うと思う。

〈鈴木隆一〉
ここは単純であって、この論点整理をする項目立てはそちらからの提案である。
私の方から項目立てをしているものは1つもないのだ。
だから関係者の理解という話では、ずっと将来構想に、「関係者の理解を得ながら…」と言っているのは、という議論がずっと続いていたはずだ。
だからそれで我々は捉えているというだけなのである。
だから仮にここの項目立てをして頂ければ、我々はこれを直さざるを得ないのだ。
そういうことで理解して頂ければと思う。

〈山下健二〉
じゃあ、16番の論点については、後ほど修正させて頂きたい。

〈鈴木隆一〉
はい、それは事務的にやらせて頂ければいいと思う。

〈山下健二〉
はい。「関係者」というのは何をいうのかはっきりさせたい。

〈佐藤 茂〉
15番についてちょっといわせて頂きたいのだが…、

〈山下健二〉
はい。

〈佐藤 茂〉
ちょっと佐藤が脇から入る。
論点15。これはこちらから出した指摘だったが、「男女共同参画推進のために県立高校を全て共学化する」、これはそもそも将来構想にもこう書いてある。
しかしながら、この会議の中で、じゃあ、男女共同参画社会推進のために何で共学化なのか、しかもなぜ全ての高校を共学化するのか、それについてのまともな説明というのは1度もなかったと思う。
だからこういう項目を指摘し、追加したわけである。
それに対して今日出でいるこの県教委側の説明を見れば、「公然と進められた手続きについて順を追って説明したものであり、記述に尽きると考えている」。
要するに、これは何の説明の言葉もないということだと思う。
ここに書いてある以上の説明は何もないということだね?

〈鈴木隆一〉
はい。15番のご指摘についてはそういうことである。

〈佐藤 茂〉
いや、15番の指摘については…?そもそもだから何で男女共同参画社会推進が全ての県立高校の共学化につながるのか、その説明が今まで全くなかったという指摘だ。
それに対する回答が記述に尽きるということであるならば、これ以上の説明は何ももっていないということ、そういうことだね?

〈鈴木隆一〉
これ以上の説明というか、今までこの話は何回もしてきたし…、

〈佐藤 茂〉
いや、していない。
将来構想に男女共同参画社会とうたっておりながら、それが何で県立高校の全ての共学化につながるのか、合理的な説明というのは今までなされてきていない。

〈鈴木隆一〉
だから15番の我々のそもそも書いた記述を見て頂いた上で、説明不十分と仰っているのだと思う

〈佐藤 茂〉
そうだ。

〈鈴木隆一〉
だから我々は、「それに尽きます」と答えているだけである。

〈佐藤 茂〉
要するに、これ以上の理由も根拠もないということだね?そういうことだね?

〈鈴木隆一〉
それは…、

〈佐藤 茂〉
顔をしかめないでほしい。
だからここに書いてある以上の根拠は持ってないということだね?そういうことだね?

〈鈴木隆一〉
はい、それで結構である。

〈佐藤 茂〉
だったら、あの将来構想の内容というのは、えらく不合理で理不尽なものだと思う。

〈鈴木隆一〉
だからそこからは全く議論が噛み合わなくなってくるのだけれど…、

〈佐藤 茂〉
だって当然、そもそもはそういうところから話がおかしくなっているわけだから。
そもそも何でそんな話になっているかといったら…、

〈鈴木隆一〉
ただね、あそこには項目立てはそう…、

〈佐藤 茂〉
いや、項目立てとかではなくて…、

〈鈴木隆一〉
中身を読んで頂くと…、

〈佐藤 茂〉
違う、違う。項目立てという話じゃないのだ。
この施策を立てるに当たって何を一番の理由にしていたかなのだ。
そもそもは浅野知事の発言、「男女共同参画社会推進のために県立高校を全て共学化する」と、平成11年9月30日の県議会の答弁で述べているのだ。

〈鈴木隆一〉
だからそこまでいくと、残念ながらもう話が全く噛み合わない。

〈佐藤 茂〉
いや、そもそもそこが発端なのだ。

〈鈴木隆一〉
だからそこが我々は違うと…、

〈佐藤 茂〉
それに誘導されて、将来構想がその後平成12年に議論されて13年3月に男女共同参画社会に取り組むと称して、「県立高校も全て共学化に」と、こう打ち出しているわけである。
浅野さんに誘導されて、県立高校の全ての共学化、これをやっているではないか?

〈鈴木隆一〉
はっきり申し上げて、それは全く違う。

〈佐藤 茂〉
将来構想にはその男女共同参画社会のために県立高校を全て共学化すると…、じゃあ、あれは何なのか?

〈鈴木隆一〉
ご覧頂くとお分かりのとおり、「ために」とは書いてない。

〈佐藤 茂〉
男女共同参画社会推進と同じ趣旨だ。

〈鈴木隆一〉
山下さん、申し訳ないが先に進んで頂きたい。

〈佐藤 茂〉
駄目だ。「(男女共同参画社会)推進としての県立高校を全て共学化」、それをきちんと説明して頂きたい。
ここに書いてあることしか説明の内容がないということを今、(皆さんは)確認頂いたと思う。
要するに、結局その程度のことで県立高校の共学化を強行すると、こういうことだね?

〈鈴木隆一〉
それは違う。

〈佐藤 茂〉
そういうことだろう?

〈鈴木隆一〉
そこの確認の場合は違う。

〈佐藤 茂〉
平成11年頃の県議会のいろいろの答弁を見てみると、将来構想、そういうのは出ているけれども…、

〈鈴木隆一〉
申し訳ないが、座長(注.安部県議を指す)、先に進めて頂けないだろうか?

〈佐藤 茂〉
男女共同参画社会への取り組み、男女共同参画社会推進のために県立高校を全て共学化すると、それしか言っていない。
税金によって云々というのが出てきたのは、そこから後である。
平成13年3月の将来構想の完成時点に、後付けでやっとこさそれを入れているわけである。
もう1つある。

〈安部 孝〉
はい、…。

〈佐藤 茂〉
もうちょっと言わせて頂きたい。
例えば、男女共同参画社会推進のための審議会というのがあるのだけれども、その中で当時その青山課長というのがこういうことを言っているのである。
平成15年9月の審議会だったと思うが、男女共同参画社会の推進を理由にしたものの、その男女共同参画社会の推進に共学化がどう結びつくか理解と説明がつかないということがあって、こういうことを言っているのである。
「理論武装については庁内でも高いレベル、知事を含めた議論をしております」。
平成15年9月10日、男女共同参画審議会における青山男女共同参画課長である。
要するに、浅野さんの政治的な姿勢をそのまま持ち込んでいるわけじゃないか?それでもともとは別な方面の…、

〈鈴木隆一〉
だから申し訳ないが、そこは違うと明確に言っているので…、

〈佐藤 茂〉
将来構想の中に、「男女共同参画社会に向けた取り組み」と章立てして大きく書いてある。
それについては説明がなかった。
いくら説明を求めてもこれしかないということだから、要するにそこから出発して、浅野さんに言われて、浅野さんに尻たたかれて全部共学化と、そこまでもっていった、そういうことになるんじゃないのか?

〈鈴木隆一〉
それは違うと何回も申し上げているではないか。

〈高橋正道〉
佐藤君、答えが期待できないんだから、やめて別の問題に移ってほしい。

〈安部 孝〉
残りあと15分である。

〈山下健二〉
1つだけ、4頁の一番最後、20-②だ。
客観的なデータなしの教育施策の変更は無責任だと思うということに対して、「正当な手続きを経て進めた」とあるが、これも(答えが)ずれている。
これは「客観的なデータ」という質問に対する答えは、(平成)11年のアンケートとそれから有識者会議とそしてあちこちでの意見を聞く会、この3つだということか?

〈鈴木隆一〉
主にはそういうことなんだけれども、それも含めてそういう政策決定をする場面場面というのを我々はずっと重ねてきたというのと、もちろんそこには議会も入る。
それはもう我々は平成6年度辺りを発端と言っているんだけれども、もうずっと何年も続けてきた議論、それ全てだ。全てである。
そんなに単純に決めた話ではない。
ただ、客観的なデータでもって政策判断をしたかというところについては、先程の議論に若干戻ってしまうけれども、学力みたいなそういうデータを並べてやったのではないということである。

〈山下健二〉
(学力みたいなデータ)ではないということだね?分かった。
それだけ確認できればよい。じゅあ、以上にする。

〈安部 孝〉
山下さんが終わった。
あと残り10分ちょっとだけれども、柴田さん。
先程何か発言…、ちょっとまとめの時間になってきたんだけれども、その辺を。

〈柴田克彦〉
それじゃあ、私から。
ただいま山下さん、佐藤さんからいろいろご質問があったと思うが、みんな大きな違いを今日指摘しただけのことである。
そういう問題がいっぱいあるので、それについては今後とも考えて行かなきゃならない問題だなとお互いに思うことが大切かなと思っている。
私が今、質問するのは、今日まで10回目になるが、10回目で今日、白石教育長もおいでになっているから、この1番目、2つ、3つ分けて話したい。
1つは、現在でいいのだが、教育委員会の現在の姿勢は本当に不退転の決意で全て男女共学するつもりなのか?鈴木(次長)さん。

〈白石 晃〉
私が答える。

〈安部 孝〉
教育長。

〈白石 晃〉
3月いっぱいだが、それこそ不退転の決意である。

〈柴田克彦〉
不退転の決意があっても、お互いの今までの9回のこういう会、どっかに「待てよ、共学にしないで別学校を残してもよかったんじゃないかなというふうな気持ちが5%から10%ぐらい芽生えているんじゃないかと私は想像している。
2番目、この10回の経過、これを新教育長にお伝えする役はどなたがやって頂けるのか?教育長さんの事務引き継ぎなのか?それとも鈴木次長さんなのか?

〈白石 晃〉
今日、4月1日からなる新教育長と事務引き継ぎをした。
「今日も二高の調整会議をやります」という話をしている。
それで10回やって、この今日の結果もそうなんだけれども、平行線であって、まだまだ理解を得てはいないというところの話についてはやっている。
従って、議事録も含めてこれはやることになる。

〈柴田克彦〉
じゃあ、3番目。
教育次長さんにお願いなのだが、教育長はこういうふうなことで、こうこうこうで二高との調整会議をやった、あるいは今まで反響があってというか、別学存続の人達の意見はこうだったというふうなこと、いろいろお話しされたと思うが、新しい教育長さんは何も知らないと思う。
膨大な資料もある。
あるいは10万人署名もある。
そういったものを新しい教育長さんにしっかり伝えて頂きたい。
特にこの会議で、今も、今日もはっきり目立ったことは、教育委員会に全部共学制にするときの理念がないんだと私は思う。
子供達をみんな、「もの」、物質化して、同じ人間だからみんな同じなんだと。
「もの」化したら、それはいみじくもはっきり言ってるのは、今日出された1枚目のここにはっきり書いてある。
これいみじくもね、教育委員会の立場を明確に示している。
1頁目の5-⑤の最後の方だが、四角で囲って「レベル的」と書いてあるが、その下に、「全県的視野に立った場合、公平な選択肢が残されている状況ではない」という状況なんだと。
だから共学化なんだと。
これが公平なんだと。
対象が「もの」だったら全くそのとおりである。
物質だったら完全にそのとおりである。
人間に対する公平性というのは、もっと違うものがあるというのが最近どんどん流行しているというか、世界的な1つの風潮なのだ。
これを止めようとするのは、今、あっちこっちで起きてきた新左翼勢力の、伝統とか実質的に見えない素晴らしい日本の特性、日本の文化、それをつぶそうとする思想に乗っただけだと思う。
この辺のことをもう1回見て、特に二高側は、あるいは併存型はどうも無形のものを、無形のよいものを何としてもこの際つぶしては駄目だと、なくしては駄目だと、こういう点で私達とちょっと意見的に全然溝がありそうである。
これだけは新教育長さんにお伝えになって頂きたい。
それからそろそろ最後になるが、今回の場合、我々はいろんな問題に遭遇してみて、どうも最後になったが、教育委員会の委員の方達がもっと先頭に立って、宮城の教育の理論、理念、こういったものを何か導き出せるように、あるいは宮城県の教育庁の皆さんがもっているような理念、そういったものを表に出るような努力を教育委員の方々が率先して出せるように、ひとつ努力してほしい。
ということは、我々関係者と教育委員も積極的に会うようにお願いしたいと思う。
(私の話も)そろそろ終わりになるので、もうちょっと待って頂きたい。
それから最後になるが、2つだけ新しい要求をしておきたい。
1つはこの会はこれで終わりじゃなくて、新しい教育長さんと我々との会をできるだけ早い機会に1度もって頂きたい。
それからもう1つは、二高の共学化がやっと決まったという状態にあっても皆さんも嫌な思いを沢山したと思う。
2時間ずつ10回、1校だけでここで一緒に本当に角をつき合わせて議論したと思う。
他に一高をはじめ、三高、一女高、三女高と主なところだけで4つほどある。
だから、この際の経験を踏まえて、どうだろうか?新しい共学のため、共学校を実施するためそのいろんな不満なり、あるいはご意見なりというものを聞く新しい会をきちんと教育庁の中で位置づけしたものを設ける工夫を是非してほしいなと、この点を要望して、最後、教育長はじめ皆さん、10回も時間外、6時以降もそして今日のような忙しい日もこうやって出て頂いたことを私は本当に感謝している。
最後の最後に、安部(前文教警察委員会)委員長、どうも有り難うございました。

〈安部 孝〉
ということで、ちょっと要望もあるんだけれども、県教委の方から何かお答えすることはないか?

〈鈴木隆一〉
先程、柴田さんからお話し頂いた、何というか、伝統とか精神文化みたいな根底に流れるもの、そういうものの大事さについては我々も理解しているつもりである。
最近売れている本などでも私も非常に感動して読んだ部分もあるし、それはよく分かる。
ただ、そこのところと別学・共学の話はまたちょっと違うのかなという思いはあるけれども、その伝統文化、精神文化とまで仰るその部分については理解しているつもりだ。
新しい二高でも根底に流れるものは、是非引き継がれるんだろうなというふうには思っている。
あと、教育理念とか理論の部分なのだが、それは仰るとおりだと思う。
我々はそういうものをしっかりもって教育行政というものに当たらなければならない。
ご指摘はそのとおりだと思っている。
それから新しい教育長に会えるようにという話であるが、そういう場面というのは当然あるんだろうなというふうに思う。
高橋副会長さんから以前もそういうお話を頂いていたので、今後の新しい二高をどうするかという辺りも高校を中心に話が進むと思うけれども、その場面場面というか、随時になると思うのだけれども、そういうところはご要望があれば当然そういう場面を作るのにやぶさかではないというふうに思っている。
あとは今後二高を除いた各学校との新たなそういうオフィシャルなこういう場面をという話であるが、それは我々としては想定していないし、やるべきではないというふうに思っている。
この調整会議をそもそもオフィシャルに設置したというのも、議会での附帯意見というか、そういうご判断を受けて我々としては1年こういう対応をさせて頂いたということなので、同じように他の高校、あるいはそれを集めてまたオフィシャルな場というのは、ちょっと我々としてはできかねるという、そこだけはそういうふうに申し上げるしかないと思っている。

〈安部 孝〉
はい、柴田さん。

〈柴田克彦〉
皆さんのお考えも分かったが、我々、特に私は別学存続は是非必要だと今も思っている。
今後とも別学存続運動の火は消さないように私個人は努力していくつもりである。
よろしくお願いしたい。

〈安部 孝〉
じゃあ、高橋正道さん。

〈高橋正道〉
締めくくりみたいな感じなので、ちょっと一言だけお話をさせて頂く。
今、柴田先生からもちょっとお話があったけれども、1年間10回の会議ということで進めてきたが、残念ながら平行線ということで終わっている。
二高側については、何らの成果もなかったというふうなことで大変残念な結果である。
ただ今回の時間をずっとやってきた中で、我々の考えていることについて今、別学問題も含めて学校関係者の多数、あるいは一般県民の皆さんからも多数の支援があったということについては、大変心強いものを感じており、それが結果に活かされなかったということも大変残念なことだと思っている。
ただ調整会議の中で我々が主張してきたこと、言ってきたことは将来重要な意味合いをもつということも確信している。
これだけで終わるということでは思っていない。
偶々この教育問題と共学を含む教育問題ということについていろいろお話をさせて頂いたけれども、その経過を含めてこれは必ず何らかの形で今後実って行くことにつながっていくんではないかというふうな、あるいはそういうふうにして行きたいという気持ちも含めて今回の締めくくりというふうな形にしたいと思う。
立会人の安部先生、特に議事録作成で県教委の高橋(真由美)さん、それから同窓会の方は山下君、膨大な議事録の整理ということでその都度大変なエネルギーを費やされたと思うけれども、その点に関しては大変貴重な議事録を残して頂いたことについて感謝を申し上げたいと思う。

〈安部 孝〉
はい、じゃあ、鈴木(PTA)会長さん。

〈鈴木密明〉
教育長も代わられるということで…、
ここで白石 晃氏から、“代わるのではなくて、辞めます”との発言あり

〈鈴木密明〉
〈鈴木密明氏が続けて〉 私もPTA会長の任を降りるということで、調整会議が今後続くかどうかは別としても、私の出席の調整会議は多分最後だと思うので、まず安部先生には10回もお骨折りを頂き誠に有り難うございました。
また県教委の皆さんは立場の違いはあれ、いろんな意見交換、こんなに教育の問題について率直な意見交換ができたことについては感謝申し上げる。
それから校長先生はじめ教頭先生には、大変ご迷惑、ご心配をおかけ申し上げた。
ただ分かって頂きたいのは、お母さん方は本当に二高をよくしたいという思いがあったということで、多分不適切な発言もあったかと思うけれども、平にお許し頂ければというふうに思っている。
調整会議は今日で10回目である。
事前の打ち合わせを入れると多分40時間ぐらい、延べ時間でいくと多分1,500時間ぐらいの時間を費やしたと思っている。
それでも今、教育長が仰って頂いたように、平行線で終わったということは、単なる反対のための反対という議論じゃなくて、本当に教育について真摯に考えたということで、我々はこの結果を真摯に受け止めて行きたいというふうに思っているこの調整会議は1年間もかけてやってきたのは一体何だったのだろうかと今振り返ってみると、私は今の、今日のタイトルも「(仮称)調整会議」という、その議題の名前に、「仮称」がついてしまったということがまさにこの調整会議の姿を象徴していると思う。
残念ながら歩み寄りも理解も得られなかったという結果だと思う。
共学・別学というのはどちらが正しいか、あるいはどちらもあるかも知れない。
ただ我々としては培ってきた60年のこういう宮城の独特な教育について、中身を変えることについてどうなんですか?どういう理由なんですかと、どういう効果があるんですかと真摯に私共は問いかけてきたけれども、大変残念ながらこの論点整理からも見て頂くと分かるけれども、大変申し訳ないが、私共は真摯にご回答頂いたというふうには残念ながら思っていない。
共学化ということになると、当然ながらいわゆる仙台市外の他の所は少子化だからどう考えても、隣りに男子高、隣りに女子高があったものが、少子化の中で2つの高校を維持するということは今の宮城県の財政から見ても、教職員の数から見ても大変不合理なことは十分に分かる。
ただその中で、これは邪推で大変恐縮だけれども、「仙台市も共学化するからお前達も納得しろ」みたいなやり方がやや感じられる。
お母さん方がこの活動、私は「活動」という言葉は学生運動みたいで大変嫌いだが、あえて「活動」を一生懸命やって頂いた。
雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も、街頭に立って恥ずかしい思いをしながら署名活動をしていた。
あるお母さんが「何でこんな署名活動をやっているんだと大変いじめられた」と電話をしてきた。
そういう反対の中でも一生懸命、「佐々重」の前で寒いときも暑い日も署名を集めた。
ビラを配った。
10万という大きな数字を集めた。
ひとえにお母さん方、あるいは同窓生の皆さんの力だと思う。
鈴木次長から、「お母さん方は何でこんなに活動を一生懸命やってるのかね」という質問を受けた。
自分の母校でもない学校の活動にこんなにお母さんが一生懸命やるのは、私も信じられなかった。
家庭を顧みず、中には家庭崩壊したお母さんもいるかも知れないけれども、本当に一生懸命やってきた。
私は頭が下がる。
何でこんなにお母さん方がやってきたのか、幾多のお母さんに聞いたけれども、自分の子供達が本当に二高という学校で過ごして、あるいは勉強して、あるいは部活をやっていて本当によかったというふうにお母さん方は肌で感じている。
これは理論とか教育的視点とか、定量的に計れるものではない。
私も3回ほど卒業式に出たけれども、多くの卒業生が本当に二高にいてよかったと、あの応援練習や独特の男子高はよかったと言っている。
まさにこれが県側が言っている魅力と活力ある高校の本当の姿じゃないんだろうか?伝統、伝統と言うけれども、伝統というのは後継者が自覚と誇りを持って次に受け継いで行くものである。
二高をはじめこういう自覚と誇りを持って受け継いできたものが60年連綿とあるのである。
だからといってこの伝統をずっと継承するのかどうかというところだと思う。
ただ我々は伝統とか文化を守りたい、単にそんなことではない。
県側が言っている全ての性差をなくす、確かにそうかも知れない。
しかしながら、子供達が言っているとおり、子供達が学校に8時間いるとすれば、人生80年とすれば、3年間というのは3分の1だから、1年間、80年の長い人生の中で1.25%である。
その中で男だけの社会にいて、初めてそこで対極にある女性を知ることができるのかも知れない。
なぜそのような議論がなされなかったのだろうか?大変残念である。
私がこの活動をして初めて分かったけれども、教育と政治力学というのは、確かに教育というのはコストがかかるから、政治力学が変わることもあるかも知れないけれども、そこじゃないところで政治力学が働いているということは、宮城の教育を考えたときに本当によいのかどうか分からない。
こういう結果になったけれども、あとは歴史の判断に委ねたいと私は思う。
二高が、あるいは他の高校が共学化になって本当によいのかどうかというのは、1年、2年後に現れるものでは決してない。
今まで60年間培ってきたものを大きく新たに変えるということだから、並大抵のことではない。
やはり20年、30年かかると思う。
そのとき情緒的ではあるけれども、是非もう1度皆さんでここに集まって、本当によかったのかどうか、もう1度そのとき議論してみたいと私は思う。
教育長もかなり腰は曲がっていると思うけれども、本当によかったのか、我々の判断は正しかったのかということを、これは時間が、歴史が証明してくれるしかないと思っている。ただ残念なのは、教育問題についてはもう少し真摯に議論すべきだったと思う。
10回やってきたけれども、お母さん方にはすごく感謝している。
県側に是非分かって頂きたいのは、単なる文化とか伝統を守るということじゃなくて、息子達が本当の叫びとして二高がよかったということをお母さん方が真摯に受け止めて、やはりこういうものは今後ともやっていくのが宮城の教育によい、単なる全国でよい学校になろうという進学率の問題じゃない。
やはりそれはかけがえのないものだと思っている。
かなり情緒的な話になったけれども、教育というのはやはりそこのところ、人間の心に触れるところから教育問題を論ずるべきだと私は思う。
10回本当に有り難うございました。

〈安部 孝〉
教育長はよろしいか?

〈白石 晃〉
はい。

〈高橋正道〉
最後にちょっと1つだけ確認させて頂いてよろしいか?

〈安部 孝〉
はい。

〈高橋正道〉
ざっくばらんにお聞きするが、教育長は辞められるということで決意をさっきお話になったけれども、いろいろ巷の噂では財政問題やら何やらいろいろあって、日程どおりやれるのかというふうな話が出ているけれど、それについて伺いたい。
誰がそれについて責任を持つのか確認したい。
もし日程が予定どおり進まなかった場合は、どういうふうになさるのかだけ聞いておきたい。

〈鈴木隆一〉
今それに対する回答というのは非常にしづらい。
我々はとにかく今までも申し上げたとおり、そのスケジュールで進む、進ませて頂くということである。
財政的には再三申し上げているように、85億円ぐらいの枠をもちろん平準化しながらだけどもやらせて頂くということである。
ただ、まさにどういう様相が起きるか分からないけれども、現時点では以下のスケジュールどおり進むということしか申し上げられない。

〈高橋正道〉
変更があった場合には、二高をどうしてくれるのかということを聞きたいのだ。

〈鈴木隆一〉
変更があった場合というのは?

〈高橋正道〉
日程どおり進まなかった場合に(という意味だ)。
一斉にやるんならいいんだけれども、一斉でないわけだから…。

〈鈴木隆一〉
どこか例えば共学化しないことになったとか、そういう意味か?

〈高橋正道〉
それもあるだろうね。

〈鈴木隆一〉
そういうことは全くするつもりはない。

〈高橋正道〉
(平成)22年度までに絶対やるということか?

〈鈴木隆一〉
今はそういうことだ。
だから何かもの凄い不測、もの凄いというか不測のこととか、別の様相が今考えているようなもの以外にあればまた別だけれども、それは今のところはそのとおり行くと、その程度しか申し上げられない。

〈高橋正道〉
引き継いで行かれる方の、それからお辞めになる方の決意と、そしてこれからやっていらっしゃる方の決意を聞いておきたいわけである。

〈鈴木隆一〉
先程、教育長が引き継ぎも済んだというふうに申し上げたと思うが、その引き継ぎの中には当然そういうスケジュールも入っているし、もちろん私はこの後また引き続きこの仕事、この仕事というか同じ職を続けさせて頂くことになるし、ここに座っている黒川課長も引き続き仕事を続けるので、そういう意味では…、

〈高橋正道〉
早い時期に引き継いだ新教育長にその決意のほどをお聞きしたいのだ。

〈鈴木隆一〉
それはまた別途打合せをさせて頂いて、はい。

〈高橋正道〉
よろしくお願いしたい。

〈安部 孝〉
じゃあ、校長先生、一言。

〈柏葉浩明〉
一言お話申し上げたい。
二高共学化の調整会議ということで、これまで10回にわたり長時間本当にご議論頂いた全ての方々に、まずお礼を申し上げたいという具合に思う。
二高は19年4月から新しい枠組みを与えられたということになるけれども、この新しい枠組みの中で、学校として最大限の努力を行きたいという具合に思う。
105年、今年で106年目になるけれども、そこで培われた二高の精神、文化、伝統といったものは、これからも未来に向けて引き継がれて行くようなそういった学校づくりを目指して行きたいという具合に考えている。
本当にこれまで皆様方から戴いたご意見の1つ1つというのは、二高を思って頂くが故の思い、それがあったればこそという具合に前にもお話したけれども私共としては思っている。
皆様のそういった思い、その重さを学校としてしっかり受け止めて、これからの子供達のための教育ということで全力を尽くして参りたいという具合に思っている。
立会人の安部先生、そして教育委員会の皆様方、同窓会の皆様方、PTAの皆様方、そしてまた傍聴して頂いた皆様方、報道関係の皆様方、全ての方々に御礼を申し上げたいと思う。
二高の未来に、また新しい時間を戴きたいという具合に思う。
全力で頑張って行きたいと思う。
有り難うございました。

〈安部孝〉
もう予定の時間も過ぎたので、私の方からも一言。
1年間、10回にわたり開いて頂き本当にご苦労さまでございました。
二高の関係者の皆様はもちろん、それから県教委の皆さん、それから傍聴の方も熱心な議論を交わされた。
私も議員としていろいろと思うこと、勉強させて頂いたつもりである。
これは今日を含めて論点整理がしっかりと県教委の歴史に残るのかなと思っている。
まさにあとから歴史が検証するのかなということを踏まえながら、我々は前を向いて行かなきゃいけないと思っている。
これで調整会議という部分でのお話の場は終了させて頂きたいと思うし、私の立会人の職務を解かせて頂きたいと思う。
本当に長いことご苦労様でございました。
終了する。
ここで会場の参会者全員から拍手が起こる

〈中川昭三〉
安部県議におかれては、これまで10回にわたり会議にご出席頂き、また立会人並びに進行役ということでご尽力頂き本当に有り難うございました。
またこの会議において皆様方のご協力に対して大変感謝申し上げたいと思う。
それではこれで、「(仮称)仙台二高共学化調整会議」を終了する。
どうも有り難うございました。
以 上

《注 記》
議事録19頁、5行目~7行目(山下健二氏と鈴木隆一氏との間の質疑応答内容)に関する事務処理については、下記の処置をすることで同窓会側(高橋正道・山下健二)と県教委側(鈴木隆一)の両者間で合意した(平成18年4月12日)。
記論点整理表16の県教委側記載事項、①の2行目部分を次のように修正する。

〈修 正 前〉
「一部に根強い反対があることは承知している。」

〈修 正 後〉
「一部(特に一高、二高、一女高、三女高)に根強い反対があることは承知している。」
「 」部分を追加。